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2009年11月の記事

2009年11月 1日 (日)

鳩山政権への憂鬱

国民待望の民主党鳩山政権が成立した。自民党政治に辟易していたので、国民の大多数が拍手喝采で鳩山政権樹立を喜んだ。政権が発足してまだ2ヶ月弱であるが、何かすかっとしたものが感じられない。発足して間がないので、早急に大変化を要求するのも酷であるかもしれないが、こんなはずではなかったのにという面が多々感じられ戸惑っている。それは何か?少し述べてみる。

第1に予算編成である。未だ最終決定されたわけではないが、何か雲行きが怪しい。概算要求段階で95兆円を越す値となっている。選挙前に霞ヶ関の各省庁から出された概算要求の合計は90兆円を越す値であり、このブログでも官僚連中は何を考えて国家予算を計画しようとしているのか?まさに省益あって国益なしであると避難した。90兆円の予算ですら、過去最高、前代未聞、あきれてものが言えない数値でありまさに言語道断である。それにも拘わらず鳩山政権で提出された第1次の概算要求は95兆円を越す値であり、なにかどこかが間違っているのではないのかと疑わざるを得ない値である。

今年は、100年に一度の不景気とも重なって、税収が大幅に落ち込み40兆円以下になると見込まれている。このままでは、赤字国債を55兆円発行しなければならなくなる。現在、事業仕分けが行われているが、担当の仙谷大臣は頑張って3兆円くらいは削りたいと言っいるが、これでは焼け石に水の状態、50100歩であり削減の内に入らない。例え、3兆円削ったとしても赤字国債は50兆円を越すことになる。選挙中マニフェストでは、赤字国債を発行するなどとは一言も言っていなく、徹底的に無駄を省いて、予算を捻出するということであり、これでないといけないと民主党を必死で応援したのであるが、なにか誤魔化されているような気分である。

事業仕分けをして,無駄を省くことも一つの手段であるが、もっとメスを入れなければならない問題が取り残されている。それは、公務員改革による人件費の切り下げであり、マニフェストの見直しによる歳出削減である。特に、高速道路の無料化などは急いでやる必要はない。従い、公務員改革による人件費の切り下げ、マニフェスト見直しによる歳出削減、この二つの実行なくして赤字国債発行は認められない。どうしても、赤字国債が発行不可避であるのなら、目標とするのは2008年度当初予算時に発行された33兆円以下を目標に進めるべきである。その後の補正予算時に発行されたものと合わせた値44兆円ではない。

既に国家の累積債務は、9月末現在過去最高の864兆円である。このまま行けば、来年度の予算で発行される赤字国債により、900兆円を越すことは間違いないと思われる。債務残高は、GDP比で200%を遙かに超し、他の先進国(70%前後)と比較し日本はダントツに多い国となる。このままどんどん累積債務が増え続けて行くようであれば、やがて国債を引き受けてくれる機関や民間人がいなくなり、債券安、円安、株安、のトリプル安がおこり国家破産への道をたどるのではないかと憂慮するものである。

第2は、沖縄の普天間基地の移設問題である。もう少しうまくやってよと言いたい。この問題は前政権で合意したことであり、それをそのまま実行に移せば何ももめることはなかったはずである。この問題は前政権でさんざん苦労をし、関係者による苦渋の決断の結果まとまった案であり、蒸し返したことにより問題がより複雑化してしまった。県外移設、国外移設、が良いに決まっている。しかし、他の県、国外と言っても引き受ける所があるわけではなく、一からのやり直しであり、5~10年かかることが予測され、結果的に普天間の危険状態が早急に解決されないと同時に沖縄に駐留するアメリカ軍の一部グアム移転も消えてしまうことに憂慮するものである。

第3は郵政民営化問題である。小泉改革「官から民へ」の旗印のもと進められ郵政民営化とは何であったのか?郵政選挙で約70%の人が賛成票を投じたのは何であったのか?たしかに、その後の経過をみるといろいろな問題が発生しているので、その問題点を修正する程度の変更はやむを得ないと思うが、今回はまるで「民から官へ」逆戻りである。特に、人事については官僚の天下り、渡りを地で行くものである。郵便貯金、簡易保険、等々で集められた資金は数百兆円あるが、民営化であれば民間の企業に流れ産業の活性化に繋がることが期待される。しかし、今回の人事は、民間で厳しい競争を乗り切り企業経営を経験したことのない人々ばかりで、以前の官営時代の経営に戻るのではないかと危惧される。うがった見方をすれば、今回発行される大量の赤字国債を引き受けさせる人事ではないかと憂慮するものである。

第4は、鳩山首相の政治資金、資産報告、の問題である。正直言って一国の総理大臣ともあろう人がこんな杜撰な管理を行っているとはあきれて物が言えないと言っても過言でない。秘書に管理を任せ自分は知らないと言うのでは責任回避である。
いつぞや、鳩山首相自身他の人が問題を起こした時に秘書の責任は秘書を管理する国会議員の責任であると発言していたと記憶する。そうであれば、首相自身細かい問題について知らなくても管理責任が問われる。首相の責任感のなさに憂慮するものである。

以上のような憂慮される事態が重なり、鳴り物入りで発足した鳩山政権に対して、もよもやとした霧がかかり憂鬱を感じている一人である。
他の人はどう感じているのだろうか?

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