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2009年12月 5日 (土)

鳩山首相に失望

鳩山政権が発足して2ヶ月半が経過した。政権発足後まだあまり時間が経っていないのにこの政権に嫌気がさしてきた。鳩山首相の指導力のなさ、決断力のなさ、先見性のなさ、懸案事項の先送り、等々首相としての資質を疑うような判断が続いていることが原因である。政治にはスピードが要求される。懸案事項を即座に解決し当面の課題をなくしてこそ、先が読める政治が出来るはずである。私は10年間シンガポールに住んでいた。シンガポールにおける政治決断は非常に早く、問題が発生すると翌日には手がうたれる。此処までスピードを要求しないにしても、もう少し早く決断をし懸案事項を解決すべきである。

普天間移設問題に関しては上述した指導力のなさ、決断力のなさ、先見性のさな、懸案事項の先送り、が全て当てはまり問題解決の糸口が見えない泥沼にはまる兆しとなっている。辺野古移転に反対し、もし強行されるのであれば連立与党から脱退するという社民党の脅しとも取れる脅迫に対して首相は国家間の約束である日米合意を反古にして三党連立を優先して結論を先送りとした。即ち、国益よりも三党連立の政権維持を優先した形となった。政権維持は国内問題であり、意見が違う党と無理して連立を組む必要はない。これが為に現在、連立を組む少数与党である社民党、国民新党に政治を牛耳られている。大政党である民主党の意志が働かない状態の中で政治が動いているように感ぜざるを得ない。

普天間移設問題は国の安全保障という根幹に関わる非常に重大な問題であり、これ以上結論を先送りすることなく年内に解決すべきである。もしこれが出来ないようであれば、今までの日米間の約束事が全て反古になり、普天間移設問題はそのまま解決されずに残ってしまうのではないかと懸念される。それどころか米国の信頼を失うことになり今後の日米同盟にヒビが入ることが懸念される。更に加えて日米首脳同士の信頼関係も損なわれ、やがて日本パッシング(日本無視)が起きてくると予測される。この兆候は既に一部の報道ではささやかれている。もっとも日米同盟に頼ることなく日本独自で安全保障を担って行くと言う覚悟でもあるのであろうか?しかし、現在の日本の国力、財政状況ではそんなことは出来ないことは自明の理である。

今もっとも鳩山首相に要望することは、国益とは何かと言う観点に立って普天間問題の解決に当たって欲しい。そして、連立を組む少数与党である社民党、国民新党の言い分を必要以上に重要視するのではなく、民主党内部の叡智を集め議論をし意見をまとめ、社民党、国民新党にはついて来てもらう姿勢を貫抜いて欲しい。それが不可能であれば、三党連立は解消すべきである。参議院での与党議席数が半分を割り込み、政治案件の成立が難しくなるかもしれないが、むしろ案件によっては自民党に協力を求める方向で進むべきである

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