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2010年12月の記事

2010年12月 4日 (土)

日本のブラックホール

現在の日本は、巨大ブッラクホールによって全ての事柄事象が負のスパイラル方向へ飲み込まれているかのようである。政治、経済、人心、全ての面に於いてである。少数の叡智ある人々がいくらどうのこうのと叫びもがいても逃れられないのが実情である。

ブラックホールの正体は何なのか?日本のバブル崩壊後、徐々に大きくなり出し失われた20年の間に手の付けられないほど肥大化し巨大になってしまった。巨大が故に今では誰も何とも思わずほったらかしの状態である。従い、今後加速度的に更に大きくなって行き、近い将来に日本全体を飲み込む時が来ると予想される。このブラックホールとは、言わずとしれた1,000兆円になろうとする巨大財政赤字である。

このブラックホールのおかげで政治は全く機能しなくなっている。政治の根本である予算がまともに組めない。金が必要な所へ予算を配分出来ない。この影響はいろいろな分野に現れている。

1.法人税減税に手がつけられない。円高対策が出来ない。このお蔭で、主要産業は海外生産へ逃避せざるを得ない。この結果、雇用の機会が失われ就職氷河期となり、若い世代のマインドを萎縮させ、海外留学、というようなことに目が向かなく内向きという負の方向へ追い込んでいる。

2.介護とか医療という社会福祉分野は人手が足りず雇用を拡大するチャンスのある職場であるにも拘わらず十分な予算措置がなされないため雇用の受け皿となっていない。

3.貿易立国として発展してきた日本であるにも拘わらず、FTA(自由貿易協定)、EPA(経済連携協定)、等々で遅れを取り、主要産業の日本国内生産での競争力を失わせ、此処でも雇用機会を難しくしている。これが進まない原因は、農業問題である。ダイナミックな農政改革を実行して農業を強くして解決して行くべきであるが、十分な予算措置が出来ないため足踏みしている。

4.FTAEPAで遅れを取っている所へ絶好の挽回チャンスとしてTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)が提起されてきた。諸手をあげて参加すべきであるが、農業問題に抜本的な手が打てない為、入り口で議論が停滞している。TPPに対して参加の決断が出来ないようであれば、日本は益々没落し、今後何十年間立ち直れない打撃を受けるだろう。

5.年金、健康保険、介護保険、という分野でも高齢化により出費が増え、収支のバランスが取れなくなり国庫からの更なる補助が必要となるが、今のままでは予算の充当は難しくこのまま行けばやがてシステム自体が崩壊へ向かうと予測される。

6.昨今、東アジアの安全保障問題がクローズアップされている。中国は、過去20年間軍事費を対前年比20%以上増加をさせ続けて来ている。韓国も北朝鮮問題勃発後は軍事費増強に動いている。日本の場合、ブラックホールに吸い込まれて増強どころかマイナスを継続せざるを得ない惨憺たる状態である。軍事費のマイナスを外交でカバー出来るのか?

このように、政治の停滞に起因して全ての事柄がうまく機能しなくなっている日本である。財政再建という課題は与野党共通の問題であるにも拘わらず、与野党足の引っ張り合いで建設的な議論が全く行われず政治の空白が続いている。財政再建の切り札である消費税のアップについては、民主党も自民党もベクトルが合うはずであるが全く進展しない。来年度の予算編成に当たっては、莫大な赤字国債を発行しなければならないと予想され、ブラックホールが益々勢いを増して日本を飲み込んで行くあと何年もつのであろうか?それともこれ以上ブラックホールを大きくしないという歯止め(消費税アップを含む税制改革)をかけることが出来るのであろうか?

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