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2011年6月10日 (金)

不毛の権力闘争

日本の政治は既に瀕死状態(213日付ブログ)であり、もともと期待はしていませんが、最近の動きは輪をかけてひどいものであると言わざるをえない。まさに不毛の権力闘争である。何故、今時内閣不信任案を出さねばならないのか全く理解出来ない。国民不在、地震の被災地のことなどそっちのけで党利党略自らの保身のみを図る行動ばかりで腹立たしいこときわまりない。

自民公明両党とも、地震被災を利用して倒閣、選挙に結びつけようとする意図が見え見えである。菅内閣も権力にすがみつくことばかりで、与野党の協力体制を如何に築くかという観点からの政治的配慮が欠けていたため、気がつけばまさに裸の王様状態であり、側近グループ以外誰からも指示されない状況に陥っていたことに全く気づかないお粗末さである。民主党の内部も内閣不信任案が提出されれば、賛成しようとする造反小沢グループの分派行動全く理解出来ない。

菅首相と鳩山氏の会談はまさに茶番劇である。どっちもどっちで双方共に利はありません。出てこなくても良いと思っていた鳩山氏が出てきて、余計なことをしたため混乱を深めた。鳩山氏が出てくることなく、不信任案が採決され小沢グループが賛成にまわり、不信任案が賛成されようが否決されようが、民主党から小沢グループを切り離す絶好のチャンスであったのにそれもかなわず失望した。鳩山氏は首相を辞めた後は引退すると発言していたのだから潔く身を引いて、二度と出て来てほしくない。普天間移設問題で日本の政治を全く駄目にしたことから信用出来ない。

菅総理の“一定のメドをつけた後”退陣するとの発言を受けて、与野党の大連立構想がまことしやかに叫ばれているが、権力闘争を我が方に有利に導こうとする与野党の駆け引きばかりで簡単にはまとまらないだろうと見ている。またここでも不毛の権力闘争が繰り返され、政治は益々混乱するのみであると予測される。

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