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2011年7月の記事

2011年7月 4日 (月)

日本のエネルギー政策

今回の東日本大震災を受けて日本のエネルギー政策を根本から見直すべきであると思うようになって来た。震災発生前の段階では、原発は必要不可欠なエネルギーであり、エネルギー比率に占める割合が30%程度であれば、エネルギー効率が良い、地球温暖化防止にも役立つ、という両面から容認する立場であった。

しかし、今回の原発事故を経験し本当に原発はコストが安いのか?安全であると言えるのか?ということに疑問を感じるようになって来た。コストに関する理由は、

1. 原発で一旦事故が起きると莫大な費用がかかるということを改めて認識させられた。今回の福島原発の事故の終息までには、想定を越す莫大な費用がかかると推測される。現段階では一体いくらかかるのか見通しも立っていない。

2. 原発から排出される「使用済み核燃料廃棄物」の処理方法は未だ決定されていない。世界中で廃棄物を保管されている状況である。使用済み核燃料を再利用する「核燃料サイクル事業はトラブル続きで巨額の費用を食いつぶす金食い虫になっている。今後、中国、インド、等々の国で原発がどんどん採用されて行くと、廃棄物がたまる一方である。コンクリートにつめて地中深く埋めるのか?あるいは海底に沈めるのか?あるいは宇宙の彼方に持って行き廃棄するのか?いずれにしても莫大な費用がかかること間違いない。

3. 原発の設備コストであるが、フランスの最新型原発設備はより安全性を向上させるため種々改善がなされている。このため費用が従来と比較して格段に高くなると予測される。一体いくら上がるのか現段階では明確になっていない。

4. これは日本の場合であるが、原発設備を引き受ける地方自治体に対しては、莫大な援助金が支払われている。原発を持つ地方自治体の財政は、この援助金で成り立っていると言っても過言でない。こういう費用は、原発のランニングコストとして計算されているのだろうか?

以上のようなコストを現在計算されている原発のランニングコストに加算した場合、本当に原発のコストは安いのだろうか? 更に、原発の安全性についての疑問は、

1. 今後、想定外の事故は本当に起きないのか?自然がもつエネルギーは、あまりにも大きくて人間が想定することが出来ないというのが基本的な考え方である。地球が持つエネルギー、太陽からもらうエネルギー、等々果たして全部計算出来るのか?

2. 日本の原子力発電所のなかには,既に30年以上を経過したプラントがいくつかあるが、その耐用年数はきちっと管理されているのだろうか?電気製品、自動車、等々メカニズムを伴う機器は如何に良くメンテナンスを行ったとしても30年以上経過すると、摩耗という劣化が始まる。経年変化に対する対策はどうなっているのだろうか?

3. テロリストからの攻撃、航空機衝突、ミサイル攻撃、等々に対しての対策はOKなのだろうか?国際テロリスト(アルカイダ、ダリバン)、無法国家(北朝鮮、イスラム原理主義の国々)等々は、自らの主義主張のためには相手かまわず攻撃を仕掛けてくる危険性がある。

以上述べたように、安全性、コスト、を再検討して行くと原発は未来永劫に続けて行くエネルギー政策には不適合であるという結論にならざるを得ない。

従い、今後の日本のエネルギー政策としては、新規原発の建設は中止、現在稼働している原発は耐用年数を過ぎた物から徐々に廃止し、再生可能エネルギーによる発電に迅速に移行して行くべきであると考える。

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