MLB(メジャーリーグ)NPB(日本プロ野球)の違い
今年の大リーグの試合は非常におもしろく興味津々である。日本のプロ野球と比較し力の違いがある中で日本人選手が活躍していることもあり何か惹き付けられるものがある。
日本へ来ている外国人選手があまり活躍していないこともあり、MLBもNPBもそんなに力の差はないのではないかと日本で野球をみている人は感じるかもしれないが、私は大違いであると感じている。(ダルビッシュもコメントでそう発言している。)
大きな違いは、ピッチャーの球のスピードである。MLBでは、平均150km以上は当たり前のスピードである。150km以上のスピードで投げ、ストライクが自在に取れるのであればNPBでは力で押さえ込めるが、MBLではスピードだけでは押さえ込むのが難しい。
更に、MLBの打者は力と技があり、球のスピードに加えて、変化球をストライクゾーンぎりぎりにコントロールする制球力がないと押さえ込めない。以上二つの点は私が指摘するまでもなく、MLBの中継を見ている人は感じていると思う。
NHKで中継される試合は、日本人選手が所属するチームを主体に行われるため都合がよい。特に、ダルビシュが所属するテキサスレンジャーズ、黒田博樹が所属するヤンキース、イチロー、岩隈、川崎、が所属するマリナーズ、の試合を多く見ている。今年は、特にダルビッシュがどこまで活躍してくれるのか非常に楽しみである。
MLBとNPBの違いは、収益面でも大きく差が広がって来ている。1995年当時はMLBもNPBも収益面で差はなくほぼ同じであった。所が、15年経過した2010年にはMLBは収益が4倍に伸びているのにNPBでは1995年から横ばい状態である。
MLBには、「チームビジネス」と「リーグビジネス」があり、リーグ全体が一丸となって行う「リーグビジネス」が急成長し、各球団に対して分配金を40~50億円支払っているのである。
米国には、NBA(ナショナル・バスケットボール・アソシエーション)、NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)、NHL(ナショナル・ホッケー・リーグ)など、同じエンターティメント産業に強力なライバルがいるため、競争相手はリーグ内のチームではなくリーグ外のNBAやNFLやNHLである。
MLBは、世界規模でビジネスを考えているため、今後極東にそのビジネスを広げ極東にメジャーのリーグを作ってプレーオフに参加する仕組みを作ることも考えられる。そうなった場合、NPBはどうなるのであろうか?安穏としておられない状況下になることも想定しておくべきである。
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