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2012年5月 5日 (土)

日銀はもっと積極的施策を!

日銀が427日に追加金融緩和に踏み切った。市場に後押しされ、しぶしぶ行ったイメージである。本来は、先月のタイミングで行うべきであると思っていたが、タイミングがズレ今月になってしまった。今回のタイミングは、スペイン国債の格下げで欧州不安が再燃の兆しを見せ、避難通貨とされる円が買われやすい環境下であり、効果の程がどうかと懸念された。

また、白川総裁は追加緩和後の記者会見でも、消費者物価上昇率は1%について「遠からず達成する可能性が高い」として一段の追加緩和に消極的と受け取れる発言を繰り返した。前回のブログで述べた日銀特有の消極的行動様式に当てはまるものであった。

タイミングのズレと日銀の消極的策のおかげで、せっかくの追加金融緩和策も効果を発揮したのはたった1時間だけで、その後は円相場も日経平均株価も追加緩和発表前の水準に逆戻りしてしまった。そして1週間が過たが円相場は逆に80円を切る円高方向へ動きつつある。

繰り返し言うまでもないが、現在の日本はデフレと税収不足により、まともに国家運営が出来ていない。国家予算の55%が赤字国債という借金に頼っている。これが常態化し今や誰も危機感を持たなくなっている。更に少子高齢化とデフレにより、地方の小さな市町村では税収不足に陥り、インフラの維持整備が出来なくなりつつある。

政府は消費税を5%アップし10%とし税収を上げようとしているが、例えこれが実現しても時既に遅しで焼け石に水である。消費税だけでまかなおうとするのであれば、30%以上に上げなければならず実質不可能である。

こうした国難の唯一の解決策は、大幅な円安誘導とデフレ脱却である。従い、日銀はこれを達成するためには今までのような「事なかれ主義」ではなく、市場がアッと驚くような積極的な施策をとってもらいたいと願うものである。

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