WBC 問題、参加で決着を歓迎
WBC参加・不参加問題が急転直下、参加する事で決着した。野球ファンとしては非常に喜ばしい事であり、関係者の努力に感謝したい。
以前にも記述したが、何故日本プロ野球選手会がWBCの利益配分について立ち入らねばならなくなったのか理解出来なかった。本来、日本プロ野球機構(NPB)がWBC側と交渉すべきことであるにも関わらず行わなかったが為、選手会が動いたが条件が進展せず不参加決定となった。
これに慌てたNPB側が急遽WBC側と交渉に当たったが、基本的な条件変更は認められなかった。しかし、新しい提案即ち “WBC” というロゴを使用するのではなく、日本独自のロゴ “侍ジャパン”を常設化し一年間を通して使用することにし、これに対するスポンサーを募りそのスポンサー料がNPB側に入るようにすることを認めさせた。当然、“侍ジャパン” に関連するグッズ販売についても使用量がNPBに入ることになる。
この新しい提案を、WBC側に認めさせることにより、4年間で約40億円以上の収益が見込まれるとの試算である。この収益を日本の野球界発展の為に使用して行くと言うことで選手会側も納得し、WBC不参加を覆し参加へと方針転換した。
しかし、これで一件落着したのではない。WBC側の条件は、一切変わっていないのである。これについては、NPB側として引き続き交渉を続けて行くべきである。交渉に当たっては、コミッショナー自らが先頭に立ち行うべきである。今回の交渉を見ていると、コミッショナーは、傍観者で何も役割を果たしていないと思われる。何のため、誰のためのコミッショナーであるのか?
現在のコミッショナーは、加藤良三氏である。前米国大使でもあり、米国の知人、友人等々人脈を通して交渉に当たるには最適の人物であると思うが、何もしていないのに腹が立つ。
そして、更に言えばNPBは各球団とは一線を画した中立的立場に立ち、日本のプロ野球全体を改革し、如何に発展させて行くか、を検討する機関とすべきである。特に、改革が求められる項目としては、
1.ドラフト制度の厳格化、即ち最下位チームにその年の最優秀新人選手が当たる事を厳格に行うべきである。
2.これにより、各チームの戦力を均衡化させ,弱小球団を作らないようにすること。(特に、万年弱小球団 DeNAのような)
3.NPB自体でビジネスを行い、利益を各球団へ配分することも検討すべきである。必要であれば、弱小球団へより多くの配分を行い戦力の均衡化の手助けとすべきである。
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