注目の大一番、堺市長選挙告示される
本日、2013年9月15日(日)堺市の市長選挙が告示された。通常であれば、一つの地方都市の市長選挙であり、全国的にみれば何も大きく騒ぎだてする程のことではないのである。私に取っても、直接の選挙区ではなく第三者であり、建前上は結果にこだわる必要は何もない選挙である。
それでは、何故そんなに注目するのかと言えば、今回の選挙が持つ意味は大きく、将来の行政組織・行政の単位はどうあるべきか?の行方を占う意味での選挙と位置づけられるからである。更に言えば、現在の政令指定都市制度そのものが果たして適切な組織・単位であるかを問いかけるものであるからである。
現在の政令指定都市は、府・県から独立した組織であり、独立した権限を持ち、それぞれ別個に府・県と同じような組織を持つので、二重行政に陥りやすいのである。
大阪府と大阪市の例を挙げてみると、非常に近い場所に大阪府立大学と大阪市立大学がある。更に、大阪府立図書館と大阪市立図書館がある。これらの組織は統合され一つになるように進行中である。これ以外にも多くの同じような組織が存在し、統合化が図られている。
現在進められようとしている、大阪都構想はこうした二重行政を解消し、無駄を省き行政の効率を上げることを目的に行われようとしている。従い、私は大阪都構想を支持しているのである。
大阪都構想は一つの進化の過程であり、これが成就した後のステップとしては、道州制への移行、国の組織の縮小化、即ち国として行うのは外交・防衛・等々に限るようにし、小さな政府、少ない国会議員で運営すべきであると思っているからである。
現在、堺市長選挙に立候補している現職の竹山修身市長は、大阪都構想に参加すれば、堺市は解体されなくなってしまう、堺市はあくまでも独立して堺市として行政を行ってゆくと主張して選挙を闘っている。果たして、人口84万の堺市のみで大阪府・大阪市から独立して行政を推進して行くことが得策で可能だろうか?疑問を感じる。
ましてや、現在広域行政でないと出来ない事象が増えているからである。ヘリコプターを使用して患者を運ぶドクターヘリの問題、空港運営の問題(関西空港と大阪空港は一体化した)、神戸空港(現在赤字運営)をどうするのか?大阪湾岸エリアの開発を行う場合、堺市は独立して行うのか?そして、今盛んに言われている南海トラフ巨大地震に対して堺市は独立して対策を行うのか?更に、橋下大阪市長が言及している将来大阪でオリンピック開催を招致するようなビッグイベントの話が持ち上がった時、堺市は蚊帳の外にいていいのか?
今度の選挙で現職が勝利し、大阪府・大阪市の首長である大阪維新の会と決定的な対立喧嘩別れとなり、将来的に堺市が孤立してしまうような事態にならないことを願っている。更には、大阪都構想が順調に行き、早く次のステップへ進むことが出来るような結果になることをも願っているのである。
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