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2014年7月15日 (火)

W杯サッカーが終わっての雑感

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世界を揺るがす2つのビッグスポーツイベント(オリンピックとW杯サッカー)の一つであるW杯サッカーが終了した。即ちお祭り騒ぎが終了したのである。

私の心の中では、日本が敗れた段階でお祭り騒ぎは終了し、後はどのチームが勝とうが関係ないわ!といった冷めた目で見ていたのである。試合を中継あるいは録画等々で見ることはなくダイジェスト版を見ていただけである。従い、試合内容の技術的なコメントは出来ないのであるが、雑感として感じたことを述べてみる。

全体として感じたことは、ヨーロッパ対中南米の戦いであったと感じている。4強に残ったのはまさに、ヨーロッパと南米の2ヶ国ずつであった。決勝に残ったドイツとアルゼンチンは、偶然かどうか分からないがスポーツといえばサッカーが最も盛んな国である。両国にとってサッカーは国技であるといっても過言でない位の位置を占めているのである。

ドイツとアルゼンチン両国には共通する文化があると同時に、全く相反するものとして国家財政が上げられる。

文化といえば、共通するのは音楽、即ちタンゴの国である。アルゼンチンは言わずと知れたアルゼンチンタンゴの発祥の地であり、今でも最大の文化と云えばアルゼンチンタンゴである。一方、ドイツはクラシックのメッカであると共にコンチネンタルタンゴの盛んな国である。アルフレッド・ハウゼ楽団(ドイツ)とマランド楽団(オランダ)に代表されるヨーヨッパスタイルのタンゴを完成させた国である。私は、どちらかと言えばコンチネンタルタンゴが好きである。

サッカーの決勝戦の相手が決定してから、3日間の日程の余裕があったので、W杯サッカーの余興として決勝戦の前に行われる国家斉唱に加えて、それぞれの国から大音楽団を呼んで、コンチネンタルタンゴ数曲とアルゼンチンタンゴ数曲の競演を行うというようなイベントでも企画されたのであれば、両国に関係のないファン、サッカーファンでない人々にとっても興味をそそるものとなったのではないかと思ったのである。

ドイツのメルケル首相も参加し観戦していたことであり、財政状況の余裕のあるドイツがスポンサーとなってやってくれれば、世界中の人々の間でドイツの名声は一段と高められたのではないだろうか!と夢想したのである。

もう一つの両国の特徴は、国家の財政状況である。ドイツは、世界で最も健全な財政を誇る国である。ドイツの財政状況は、ここ2~3年黒字で絶好調である。ドイツの人口は約8000万人であるが、2012年度の税収は約60兆円、2017年度の税収は約70兆円を突破するだろうと見込まれている。税収増加のカギは、企業の競争力と経済成長である。ちなみに、ドイツの法人税率は30%であるが、消費税率は19%である。

一方、アルゼンチンはここ20年間財政赤字が続いているのである。昨年度は、92%の赤字、今年は179%の赤字が見込まれ崩壊寸前であり、国家破綻に追い込まれるのは必然といった状況である。

翻って、日本の現状はと云えば皆様ご存じの如く20年以上財政赤字が続き、累積債務残高(国+地方の合計)は1200兆円(GDP比232%)を越しているのである。2014年度の歳入は約50兆円、歳出は約95兆円であり、90%の赤字である。どうしようもない状態である。消費税を8%にしようが、10%にしようが「焼け石に水」である。このまま行けばいつか破綻するときが来ると分かっていても手が打てないのである。

国民も赤字状態に慣れきってしまって、なるようにしかならないという諦観状態に陥っている。アベノミクスは最後のチャンスと思い期待をかけたいのであるが、目標が遠すぎて改善の実感がわいてこない。それでもアベノミクスを応援する意外、今道は残されていないのである。

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