市民は見るところはちゃんと見ている・・・交野市長選挙
昨日、9月8日交野市長選挙が行われた。立候補者は、現職で4期目を目指す中田仁公氏、と新人で交野市会議員45歳の黒田実氏、の二人の戦いとなった。
中田氏側には、自民党、公明党、民主党、共産党、等々既存の政党ほとんどが推薦・支持をしたのである。私が所属していた元三洋電機の労働組合の組織も推薦するという通知が来ていたのである。但し、維新の会は中田氏と犬猿の仲であり支持しなかったのである。
何故、既存の政党がほとんど中田氏陣営についたのか私には理解出来なかった。おそらく過去の実績から中田氏の当選が確実であると判断し、「長いものには巻かれろ」
式の発想のもと支持したのではないかと推測している。
所が、中田氏に対しては、真偽の程は分からないが黒い噂がいろいろ出ていたのである。噂の出所は、コミュニティー新聞
「河北新聞」 である。例えば、公用車を私用車代わりに使用しているとか、土地の払い下げに絡む疑惑、病院建設に伴う疑惑、等々である。
コミュニティー新聞のことであり、大げさに書いているのではないかと私自身は思っていた。しかし、「火のないところに煙は立たぬ」
の如く、一般市民は微妙に受け取っていたのではないかと感じていた。
本来であれば、ほとんどの政党が推薦・支持している中田氏の圧勝であると見ていたが、あにはからんや127票差という僅差で、黒田氏の当選が決定したのである。結果詳細は、黒田実氏13,825票、中田仁公氏13,698票であった。
元々市長候補には、中田氏に対抗して維新の会所属の府議が立候補しようとしていたのであるが、インターネットの
「LINE」 でトラブルを起こし断念することになり、このままでは中田氏の無投票当選になると思われていた。
黒田氏は、民主党に所属する市会議員であったが中田氏の無投票当選になった場合、多選による市政の停滞とマンネリ化を嫌い、民主党を離党して市長選に立候補したのである。
今回の選挙結果をみると、自分が所属する会派が推薦する候補に盲目的に投票するのではなく、賢明な自主的判断に従い投票した人が多かったと思えた。
多選による市長のおごり、市政の停滞・マンネリ化を嫌い、そろそろ人心を一新し若いやる気のある人にやらせてみようという気持ちが市民の間に芽生えて来ていたのではないかと思ったのである。
そして、黒田氏の若さと、孤立無援の中で立候補するという勇気に賭けた結果の当選であったと思う。市民は、見るところはちゃんと見ていたのである。
今後、4年間黒田市政を見守り、是々非々の立場で叱咤激励をして行きたいと思っている次第である。
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