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2014年12月15日 (月)

第47回衆議院選挙結果の感想

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47回衆議院選挙が終わった。結果だけをみると、全く前回の選挙(201212月)の焼き直しの感じを受けるのである。まさか、ここまで与党が善戦し現状維持するとは予想出来なかった。与党が勝つのは勝つが、自民党が議席を減らし与党で2/3を割るのではないかと思っていた。自民党は4議席減、公明党が4議席増となり、与党としては現状維持となったのである。

というのは、4月の消費税増税後の景気回復が思わしくなく、アベノミクスに陰りが見えていたこと。第二次安倍改造内閣の人事の失敗により、臨時国会では政治資金問題で足を引っ張られ、アベノミクス第三の矢である、成長戦略、規制緩和、等々建設的な議論が出来ず、消費税増税見送り後の景気回復の足がかり、目玉政策であった地方創世の進展もはかばかしくなかったからである。

しかし乾坤一擲、安倍首相は大勝負をかけ、ぐずぐずしている現状を打破し、新しい道筋を切り開こうとしたのである。特に狙い目は、消費税を是が非でも上げさせようとして、なりふり構わず手を回していた財務省に対して、きちっと先送りすること示したかったこと。更に臨時国会で足を引っ張られた民主党に対し、アベノミクスはこれまでも結果を出して来ていて、これからもこの路線継続が正しいという事を国民判断で決着をつけようとした事である。

安倍首相が訴えていたことは、今回の選挙結果を見ればほぼ受け入れられたのではないかと思う。しかし、アベノミクスのみでは不足の部分があり、維新の党が主張している 「身を切る改革」、「徹底行革」、中央集権体制を打破する 「地方創世」、この三つの視点が欠けている。

維新の党は、アベノミクスに加えて上記した点を訴えていたのであるが、内容が伝わらなかったのか?指示があまり広がらなかったのは残念であった。

いずれにしても 「賽は投げられ」 決着はついたのだから、アベノミクスの不足の部分を徹底的に追求し経済成長に結びつけてもらいたいものである。特に、第三の矢は全く飛んでいないのであるから、ここのところをしっかり見定めて進めてもらいたい。そして、維新の党が主張している三つの点も是非付け加えて欲しいと願うのである。

安部首相は、ダボス会議で 「既得権益を打ち破る、ドリルの刃になる」 との発言を行っているが、今のところ 「農業改革」・・・減反廃止、農協改革、新規参入、等々、「医療改革」・・・混合診療、医学部新設、新規参入、等々、「電力改革」・・・電力市場の競争自由化、発送電分離、再生エネ電力会社の接続問題、等々、業界団体の反対もあるのか?全く手につかず進んでいないのである。

年明けの通常国会では、アベノミクス第三の矢の所をしっかり議論し前へ進め経済成長へと導いてもらいたいものである。そして、次の消費税増税の時期が来る20174月迄には、経済成長がはっきり確認出来る状態を作り、増税を実施し懸案事項の解決を図ってもらいたい。

財政再建は懸案事項の一丁目一番地であると思っている。即ち、プライマリーバランスを2020年度迄に黒字化するという目標は国際公約であり、何が何でも達成してもらわねばならないのである。財政再建は、現在の形での国の存続を保証するものであり、これが保証されてこそ、その他全ての政策が実現可能になり生きて来るのであると思っている。

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