「錦織圭」 遂に世界4位へ浮上・・・しかしまだまだ課題多し
2015年に入ってから、錦織圭の中進撃が続いている、あえて快進撃とは呼ばない。何故、快進撃でないのか?まず、初戦の 全豪オープン(1/19~2/1) はベスト4を期待していたが、ベスト8止まりであった。そして、ATP500メキシコ・オープン(2/13~3/1) では、当然優勝と思っていたのであるが、準優勝止まりであったからである。
錦織の今の実力からすると、この二つの戦いで期待通りの成績が残せたはずである。もし期待通りの成績を残していたのであれば、順位は3位まで上がっていたのではないかと推測された。
特に、ATP500メキシコ・オープンの決勝の相手は、世界第9位ダビッド・フェレールで過去の対戦成績は7勝3敗、特に最近の5試合で5連勝している相手であり、勝って当たり前と思っていたので少し失望させられた。
この試合、第一セット錦織はミスが多いのとサービスキープが出来ず簡単に3-6で落としてしまった。第二セットに入っても調子は上がらず、いきなりサービスゲームを2つ連続で落とし0-3とリードされてしまった。この時点で今日はもう駄目かと思わせる出来であった。
しかし、第4ゲームで相手のサービスを破りブレークバック、そして第5ゲームでサービスキープ、そして徐々に調子を上げ、第10ゲーム終わった時点で5-5と追いついたのである。全体的に調子が今ひとつという中で、追いつくとはさすがに世界第5位という実力は伊達ではないなと思わされたのである。
さあこれから巻き返しだ!と期待したのであるが、第11ゲームに入って4度目のブレークを許してしまった。そして第12ゲーム相手にサービスキープされ一巻の終わりとなったのである。
この試合ミスが多いのとサーブも悪く、何故なのかなと思っていた所、どうやら前回の大会 ATP250メンフィス・オープン(2/9~2/15) で優勝した後、インフルエンザにかかり大会前は充分に練習が出来なかったことが起因していたようである。
インフルエンザにかかり練習が出来ていなっかた割には、よくここまで勝ち上がって来られたと評価出来る面もあるが、課題として残るのは、ファーストサービスが入る確率をもっと上げなければならないことである。
世界順位が15位以下の選手相手であれば、ファーストサービスが入らなくても何とか凌いで勝つことは出来るが、ベスト10位以内の選手との対戦に於いては、ファーストサービスが入る確率を70%以上に上げて行かないと容易に勝つことは出来ないのである。従い、今後の課題としては、ファーストサービスの入る確率を上げ、如何に試合を有利に進めて行くようにするかということである。
それにしても、世界4位ということは凄いことである。どの試合に於いてもシードは世界ランク順に決まるため、5位~8位のランクであれば準々決勝で4位以上の格上と当たる。しかし、ランク4位以上となれば、第4シード以内に入ることになり、ジョコビッチ、フェデラー、ナダル、と云った強敵と当たるのは準決勝以降となるのである。
従い、トーナメントの前半は比較的くみしやすい相手との対戦となるため、体力を消耗することなく勝ち上がることが出来、後半の上位選手との戦いに体力を温存して臨めることになるからである。
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