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2015年10月24日 (土)

英国、中国マネーに屈服か・・・英国の権威は何処へ?


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20151021日、中国の習近平主席が英国を訪問、英国はエリザベス女王まで動員し、バッキンガム宮殿で最高級のもてなしを行った。議会制民主主義の発祥の地である英国が、最も非民主的、人権無視、宗教を認めない、南シナ海島嶼の略奪、サイバー攻撃、等々を平気で行う独裁・無法国家、中国に屈服し取り込まれた。

全てが経済優先、即ち中国の大判振る舞いを期待してのことである。いつから英国は、実利優先政策を取らねばならないほど落ちぶれたのだろうか?経済優先に固執するあまり、西側諸国にとって理不尽で不都合なことは、全て封印したのである。

即ち、人権問題、サイバー攻撃、南シナ海問題、等々会談では一切取り上げられなかった。習近平氏の米国訪問時、オバマ氏が躍起になって追求していた問題についてまったく素通りであった。米国の覇権に挑戦して影響力の拡大を目論む中国に対して西側 (特にG7) の結束力が失われて行くのが目に見えるように感じたのは、私だけなのだろうか?

1990年代頃までは、まだ英国の威信とか権威は残っていたと感じていた。199771日香港が中国に返還された時の条件として、一国二制度のもとに社会主義政策を将来50年間 (2047年迄) 実施せず 「高度の自治」 を与えるとなっていた。

所が、現在香港の自治は有名無実化、行政長官の人事は中国に牛耳られ、公正な選挙すら出来なくなっている。しかし、これに対して英国は一言も文句を言っていないのである。

かつての大英帝国の権威は何処へ行ったのだろうか?大英帝国の権威が残っていると感じたエピソードがある。私がまだ現役で働いていた1990年代の事である。

1993年オーストラリアのコードレス電話規格取得のため、オーストラリアへ出張した。その時、三洋オーストラリア(株)・ 三洋の現地子会社 に勤務していたエイドリアン氏がいた。彼は、現地の技術担当として働いていた。

私の出張中、彼が公私に渡りいろいろとアテンドをしてくれた。そして、彼が日本へ来たときは、私が逆に彼をアテンドしたのである。秋に日本へ来たときは、当時インテックス大阪で開催されていたエレクトロニクスショウにも連れて行き、食事等もいっしょにする仲になったのである。

彼との会話の中で知った事であるが、彼は英国人でオーストラリア人の奥さんと結婚し、オースオラリアに住み働いていた。パスポートは依然として英国のパスポートを持っていた。

海外の国へ行くとご存じの通り、入国時パスポートを提出して入国審査が行われる。その時、感じるのは国籍・人種によって審査される時間が長かったり、短かったりすることである。

いつも感じていたことであるが、入国審査を受ける時、直前にいる人が、イスラム系・アラブ系の人の場合非常に長い時間がかかることを知った。それを経験していたので列に並ぶ時、時間短縮を図るため、前にどんな国籍・人種の人が並んでいるのか確認し、列を選んで並ぶようになったのである。

私は、英国へ都合4回入国したが、入国審査はかなり時間をかけて行われた。これは特殊なケースかもしれないが、米国へ出張した時、現地で電話回線の信号を測定する目的で、ストレージスコープを持ち込んだ。その為、入国審査が最後に回され、手続きに1時間以上かかったことがあった。

そういうことが話題になった時、彼が言うには、英国のパスポートで入国審査を受ける時、ほとんどフリーパスで時間がかかった経験をしたことがないとのことであった。

そういえば、英国は多くの国の宗主国である。従い、宗主国の人がかつて支配していた国へ入国する時は、それなりの権威とか尊敬の念をもって見られるからなのか?あるいは、かつての大英帝国としての威厳がいまだ残っているからなのか?と勝手に想像していたのである。

しかし、今回の中国に対する対応を見る限り、英国の権威・威厳も地に落ちたと感ぜざるを得ないのである。最低でも、チベットとかウィグル族に対する人権問題、南シナ海問題、香港の自治権、等々については改善を要求するのが、民主主義・リーダー国の義務であると思うのである。ただ、カネ目的のみで 「赤い帝国」 にすり寄る姿は残念としか言いようがないのである。

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