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2016年2月の記事

2016年2月 4日 (木)

黒田バズーカ第三弾・炸裂・・・以前と同じ効果を発揮するのだろうか?


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2016129日、日銀は金融政策決定会合を開き、銀行から預かる当座預金の金利をマイナス0.1%にする、新たな追加金融緩和策を決めた。日本では、初めて取られるマイナス金利策である。119日の国会答弁で、黒田総裁はマイナス金利の導入は考えていない と発言していたので、驚きを持って受け止められた。いわゆる、黒田バズーカ第三弾の炸裂 である。

原油安、中国不安、等々外部要因による市場動揺で企業や家計の心理が悪化、物価上昇の基調が崩れかねないと判断し、物価2%目標の達成に向けて、追加的な金融緩和措置を講じたのである。

20121226日、第2次安倍内閣が発足と同時に、経済政策としてアベノミクスがスタートした。アベノミクスの3本の矢の中の一つとして、「大胆な金融政策」 が入っていた。

2013320日、大胆な金融政策を実施するため、日銀の人事変更が行われた。即ち、反リフレ派総裁であった、白川方明総裁を更迭、そしてリフレ派である黒田東彦総裁、岩田規久男副総裁、中曽宏副総裁、という体制が取られた。

すると、黒田総裁はすぐに手を打ち、201344日に 黒田バズーカ第一弾 と言われた金融緩和策を打ち出したのである。即ち、デフレ脱却を目指し、過去に類を見ないような 「異次元緩和」 を行ったのである。日銀が金融機関に供給する資金量 (マネタリーベース) を年間6070兆円に増加と、プラスαの策が取られたのである。

第一弾の結果、為替は1カ月半で1ドル=93円台から103円台まで約11%円安が進行。日経平均も12362円から1万5627円と約26%上昇した。このように黒田バズーカ第一弾は、日本経済に非常に大きな効果をもたらした。特に為替が100円台迄下落したのは、リーマンショック後日本企業が海外へ工場移転を加速させていたのを、振り返らせる切っ掛けを与えたのである。

黒田バズーカ第一弾の結果、アベノミクスが順調に進み出し、20144月日本政府は待望の消費税率を5%から8%に上げたのである。所が、消費税率アップ後の日本経済は足踏み状態に陥った。このままでは安倍政権が目指す 「デフレ脱却」 の実現も危ぶまれるようになった。

20141031日、日銀は意表を突く形で追加金融緩和策を打ち出した。即ち、黒田バズーカ第二弾 である。黒田バズーカ第二弾では、資金供給量 (マネタリーベース) を更に年間1020兆円増やして80兆円に拡大と、プラスαの策であった。

第二弾の結果、為替は1ヶ月間で1ドル=109円台から121円台まで約11%円安が進行。日経平均は15658円から1万7920円迄と約14%上昇した。その後、一服した後21000円手前まで上昇したのである。

黒田バズーカ第二弾の結果、消費税増税後もたついていたアベノミクスを見事に立ち直らせ復活させたのである。その後、2015年前半迄は 為替は1ドル=121円前後で推移、日経平均も2万円前後をキープし続けたのである。

所が、2015612日中国株の大暴落が始まった。中国政府は株価の暴落を食い止めるために様々な対策を講じたが実を結ばず、上海総合指数はピーク時から約40% (50003000) 下げた。これにより、中国経済の減速が明らかになり、あちこちに影響が出始めた。

日経平均、NYダウ、等々にも影響し始め、ジリジリと下がり出したのである。201511月~12月頃にかけて一端回復の兆しが見えて来たのであるが、今年に入り原油価格の値下がりが更に加速したことにより、日経平均、NYダウ、共に影響を受け再び下がり出し、現在はピーク時から約12%~19%下がったところ当たりにいる。

中国経済の減速、原油価格の暴落、と言った経済の足を引っ張る外部要因の為、比較的安全資産と見なされている日本円は買われ円高も進み始め、日本経済の先行が不透明になり出して来た。

アベノミクスを順調に進めるパラメータである株価、為替が逆回転し始めた2016129日、 黒田バズーカ第三弾 マイナス金利政策が実施されたのである。実施された直後は、株価が45%アップ、為替が23%下落と少し良い方向へと向かった。

しかし、黒田バズーカ第三弾は、第一弾、第二弾と 同様に機能するのだろうか? 少し疑問を持って見ている。何故なら、経済の足を引っ張っている要因がいずれも外部要因であるからだ。

特に、中国経済の減速が問題である。生産設備が過剰であるにも関わらず、構造改革という手が打てないのである。手を打てば失業者が雲霞の如く増えて、収集がつかなくなる恐れがある。これが、やがて共産党批判へ繋がる事が心配されるからである。

今年のダボス会議 (世界経済フォーラム) で、ジョージ・ソロスは、「中国経済のハードランディングは不可避である。これは予想ではない。実際に目にしていることだ。」 と発言している。

このように中国経済の減速がいつまで続くのか?立ち直れるのか?あるいはハードランディングを起こし、世界中に混乱をまきちらすのか?全く予測がつかない状況下であり、黒田バズーカ第三弾を持ってしても、中国経済の減速に立ち向かうのは難しいのではないかと思うからである。

いずれにしても、向こう23ヵ月間日本経済の動きを注視し、黒田バズーカ第三弾がどう機能したのかを判断したいと思っている。

2016年2月 1日 (月)

2016年1月に行われたスポーツ・イベントに関する雑感


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1月に入って前半は比較的温かったが、大寒に入る週から本格的な寒さがやって来た。しかし、スポーツの世界は寒さを吹き飛ばすかの如く、いろいろなスポーツが精力的に行われ、見ている者を楽しませてくれた1月であった。ここでは、1月に行われたスポーツ・イベントについてその感想を述べてみたい。

1.錦織圭の全豪オープンでの戦い(挑戦)

1月のスポーツ・イベントの中でも最も注目していたアイテムである。今年こそは、グランド・スラムのどれか一つでも取って欲しいと言う期待の現れからであり、そのグランド・スラムの第一戦・全豪オープンだったからだ。

1回戦~3回戦迄は、格下相手の戦いであり、僅かに1セット落とすのみで全く危なげのない勝利であった。4回戦で初めてトップ10の相手、第9シードのフランスのツォンガとの戦いとなった。ツォンガには昨年の全仏オープン・準々決勝でフルセットの末敗れている相手である。

過去のツォンガ戦は、いつも苦しい戦いになり、勝利した試合は全てフルセットであり、今回も苦しい戦いになるだろうと予想していた。所が、あに図らんや今回は2時間2分という3セットのストレート勝ちであった。 「全体的に球が深く入り、彼のしたいテニスをさせなかったのが良かった。」 とコメントしている通り、今季の好調さを端的に表す好試合となった。

それだけに、次の準々決勝で当たる王者ノバク・ジョコビッチ戦にひょっとしたら勝てるのではないかと淡い期待を抱いたのである。所が、世の中そう簡単に問屋が卸してくれなかったのである。結果は1セットも取れない完敗であった。

出だしは良く、第1セット第6ゲーム迄は順調にサービスをお互いにキープする展開であった。所が、第6ゲーム錦織のサービスゲームで40-0とリードしていたが、突然ミスが続きデュースに持ち込まれ、最後ダブルフォールトでブレークを許してしまった。

この後から、錦織のアンフォーストエラー(凡ミス)が続き出した。ウィナー(決定打)も結構多かったのであるが、肝心要の所でアンフォーストエラーが出て試合の組み立てに苦しみだした。相手のサービスをブレークするチャンスも幾度か掴んだけれども、一発で決めようと焦りミスを誘発 して、結局1~2セットでは一度も相手サービスをブレーク出来なかった。

3セットに入り、第2ゲーム、第4ゲームでブレークしたが、直後のゲームで全てブレークバックされ、リードが続かない、第7ゲームもブレークされた。そして、そのまま押し切られ、ストレート負けで全豪オープンは幕を閉じたのである。

結局、王者ノバク・ジョコビッチを過剰に意識するあまり、焦りから余分な力が入り、本来の錦織のテニスが出来なかった。非常に良いショットもあり、結果は完敗であったが、力の差はそれほど開いていると感じなかった。

これから必要なことは、精神面で強くなり、過剰な意識をしないようにすることである。そこで、提案であるがサービスの前に 「気を落ち着ける為のルーチンワーク」 でも取り入れてみたらどうだろうか?五郎丸、琴奨菊、等が取り入れているように!

そして更に、セカンドサービスを磨き、セカンドサービスでリターンエースとなるような返球をさせないようにすることである。今年の試合はまだ始まったばかりである。今後のツアーで頑張って欲しいと願うものである。

2.大相撲初場所で琴奨菊 初優勝

正直言って、琴奨菊が初場所でここまで活躍するとは全く予想していなかった。それもそのはず、昨年の成績を振り返ると、初場所が96敗、春場所が87敗、夏場所が69敗の負け越し、名古屋場所が87敗、秋場所が114敗、九州場所が861休み、でありとてもすぐに優勝に結びつくような内容ではなかったからである。

その間には怪我もあり、引退も間近ではないかと思わせる日々が続いていたからである。何が琴奨菊を変えたのだろうか?昨年、琴奨菊は結婚し、妻に優勝を約束したという。守るべきものができると、人は強くなるのだろうか?

いや、それだけではないだろう。専属のトレーナーをつけ、筋力・体幹トレーニング、メンタルトレーニング、等々を繰り返し行うという努力が実ったのだと感じた。そして、立ち会いで制限時間いっぱいになると、行ういわゆるルーチンワーク、背を反り返らせ、大きく塩をまく動作もメンタル面で大きく貢献しているのではないかと感じるのである。

いずれにしても、10年振りの日本出身力士の優勝である、他の日本人力士も大いに刺激を受けたのではないだろうか?特に、稀勢の里当たりが発憤し、「よし俺も続くぞ」 と感じてくれるのを望むのである。来場所は、綱取り場所となる。初場所のような攻める相撲がとり続けられるのであれば、可能性もなきにしもあらずと思っている。

3.ラグビーパナソニック・ワイルドナイツの活躍

今年のラグビートップリーグのプレーオフ決勝戦は、宿敵のライバル同士であるパナソニック・ワイルドナイツと東芝ブレイブルーパスの激突となった。この両者は、昨年の1212日予選リーグA組でも顔を合わせ、1717の引き分けに終わっていた。

実力が拮抗した両チームであり、今回の決勝戦もお互いに厳しい戦いになることが予想された。案の定、緊迫した試合運びが続く中、パナソニックが2721とリードしながら、終盤戦を迎えた。後半の終了間際、東芝が最後のスクラムから攻撃に転じ、ゴール前へ攻め込みキック、バウンドが味方してトライを奪い、1点差に迫ったのである。

ゴールが決まれば逆転と思いながら観戦していたが、最後のゴールキックは左にそれ、逆転劇は未完となった。まるで、昨年のW杯、日本VS南アフリカ戦の再現かと思わせる結末であった。

パナソニックにとっては、まさに薄氷の勝利であったが、3年連続で4度目の優勝となったのである。過去2年と違って今年は紙一重の戦いとなったが、王者のしたたかな戦いは不変であることを感じさせてくれた。

そして131日、日本選手権が行われた。今年度は、W杯等もあり日程が混んでいたことから、トップリーグ優勝チームと全国大学選手権チームの一発勝負で行われることになった。トープリーグ3連覇のパナソニックと全国大学選手権7連覇の帝京大との戦いとなった。

過去の日本選手権での社会人対学生の戦いから判断して、社会人チームが有利だろうと思っていたが、案の定結果は4915という大差でパナソニックの勝利に終わった。帝京大の一人ひとりの当たりの強さ、タックル、等々はパナソニックにひけを取らないと感じたのであるが、試合の展開、構成、連携、等々の精度の高さで社会人王者が圧倒した。

これでパナソニックは三洋電機時代を含めて、2季ぶり5度目の優勝、そしてトップリーグと日本選手権の2冠を達成したのである。今季は年頭所感で望んでいた通りの結果に終わった。来季も継続して頑張って欲しい。

4.サッカー男子のリオデジャネイロ五輪アジア最終予選

五輪出場を決める、準決勝はイラクとの戦いになった。ここで想い出すのは、「ドーハの悲劇」 である。19931023日に行われた米国W杯アジア最終予選である。勝てばW杯初出場が決まる一戦で、試合終了間際CKから追いつかれ、初のW杯キップを逃したのである。

今回の戦いも、場所は全く同じドーハであり、相手も全く同じイラクであり、「歴史は繰り返す」 の如く、またやられるのではないのか?と心配していたのであるが、若い日本代表U-23 23才以下) は過去のいきさつは何のその、プレッシャーを押しのけ見事に勝利し、五輪キップをつかみ取ったのである。

ここで見落としてはいけないのが、手倉森監督の采配である。毎回、先発メンバーを替えながら、打つ手打つ手を見事に的中さす手腕は、たいしたものであると感心せざるを得なかった。

そして130日、U-23アジア選手権決勝戦が、日本対韓国戦という宿敵同士の戦いで行われた。前半20分に1点、後半初めの47分に1点と韓国が2点先行し日本が追う形となった。日本に取っては非常に苦しい戦いとなったのであるが、今大会の日本の特徴である、粘りの堅守、終盤の体力、思い切った選手の投入、等々が後半功を奏す形で現れたのである。

即ち、後半60分に投入された 「最後の駒」 浅野が登場から僅か7分後に、左斜めに入って来たスルーパスを相手GKの鼻先で合わせゴールへ流し込む見事な得点であった。これが、日本を反抗へ導く初得点となり、夢をつないだのである。

そして、その1分後に八島が頭で合わせ同点となった。勢いづいた日本は、81分に再び浅野が抜け出し決勝点を決めた。見事な逆転勝利となり、アジア制覇を成し遂げたのである。と同時に今までさんざん苦杯をなめさせられていた相手韓国を久々に一蹴したのである。この勢いをそのままに、本番五輪でも良い成績を残すことを期待したい。

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