参議院選挙についての感想・・・満足に近い結果となった
7月10日、第24回参院選の投開票が行われた。自民党、公明党、を合わせた与党は改選議席の過半数である61議席を大きく上回り67議席を獲得し勝利した。自民党は改選前の議席を+6、公明党は改選前の議席を+5、民進党は改選前の議席を-13、共産党は改選前の議席を+3、おおさか維新の会は改選前の議席を+5、という結果であった。
最も注目したのは、おおさか維新の会である。改選前は、選挙区では議席が0、比例区で2議席であったが、選挙区で3議席、比例区で4議席獲得したことである。もともと大阪を中心として地域政党であり、そんなに多くの議席が取れるとは思っていなかったが、大健闘したと評価している。
特に、大阪に於いては、昨年暮れの知事選、市長選で大勝した実績があり、今回もかなり健闘するだろうと予想していた。大阪選挙区定員4のところ、2つをとる結果となった。民進党の現職議員、共産党の新人を破っての2議席の獲得であり評価出来る内容であった。
そして、比例でも4つの議席を獲得したことである。これによりトータルの議席獲得数は、7つとなり共産党の6つを越えたことである。全国展開をする共産党を越すことは並大抵ではないだろうと想像していただけに驚きでもあった。
もともと私は、おおさか維新の会の綱領とか方針を指示していた。特に、大阪で実施した、定数削減、歳費の削減、等々「身を切る改革」
に加えて、一極集中から多極分散へ転換するための統治機構改革を訴えていたからである。
地方創世を成し遂げるためには、道州制等の導入による一極集中打破が是非とも必要、というのが私の持論である。まず先鞭として大阪を副首都とする二極体制を構築し、逐次拡げて行き、最終的には道州制にして行くことが必要であると考えるからである。
この多極分散体制を進める手順として、今後は おおさか維新の会 という地域政党表示ではなく、おおさかの文字を外して
「維新の党」 とするところからスタートし、4人区以上の選挙区にも維新の勢力を拡げる。即ち、東京、神奈川、愛知、へまず拡げ、そして次に3人区へ拡げて行くことである。
今回の選挙では、維新の生みの親であった前党首・橋下徹氏なしで戦ってきたのであるが、現党首の松井一朗氏の言を借りると、カリスマ的リーダーであった橋下徹氏なしでの戦いは、非常にきつかったとのことであった。
今後、維新の勢力を拡大して行く為には、稀代のカリスマリーダー橋下徹氏の力は是非必要である。そうでないと党勢の拡大には、非常に時間がかかるのではないだろうか?と感じるのである。是非戻って来てほしいと願うのである。
統治機構改革を行って行くためには、憲法改正が必要である。従い、維新の会は改憲勢力の一翼であるが、憲法9条の改憲には慎重な立場を取っている。
しかし、東アジアの現状をみると、無法国家 (中国、北朝鮮) により日本の安全は日々脅かされている、これに適切に対処して行く為には、平和憲法を逸脱しない範囲で憲法9条の改正も必要ではないだろうか?これから十分に議論をしてもらいたいと望むものである。
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