米国大統領選・トランプ氏予想外の勝利・・・トランプ・ショックに戦々恐々
11月8日、米国大統領選が行われ、全米各州で即日開票され、共和党候補の不動産王ドナルド・トランプ氏が女性初を目指した民主党候補のヒラリー・クリントン氏を大接戦の末破り、米国第45代大統領となることが確定した。
当初の予想では、ヒラリー・クリントン氏が勝つだろうと予想していた。各種世論調査では、クリントン氏が約10ポイントリードしていたが、10月28日FBIのジェームズ・コミー長官がヒラリー・クリントン氏の国務長官在任中の私用メール問題を再捜査すると発表したことからケチがつき始め、その差がわずか1ポイントまで縮まり、勝負はどちらに転ぶか分からない状態となってしまった。
投票日の2日前になって、捜査が終了したと発表されたのであるが、流は大きく元に戻ることなく、投票へと進んで行き、結果は大方のメディアが予想もしない大番狂わせを巻き起こしてしまった。
おそらく、世界中のメディア、人々の予想を狂わせたのではないかと推測する。日本でも当然大多数の人々がクリントン氏の勝利を確信し、選挙戦は平穏無事に終わるだろうと高を括っていたと思う。
所が、開票が進み中盤まで進んで来たところで、何か事前の予想と少し違うなと言う予感を抱いた。選挙戦の行方を左右すると言われていた、オハイオ州とフロリダ州の開票が済んでいない状況下で、この二つの州をクリントン氏が取ればまだ見込みはあるなと思っていたのであるが、二つとも僅差でトランプ氏の方へ転んでしまい、この時点でクリントン氏の勝利はないと諦めたのである。
トランプ氏に戦々恐々とするのは、選挙戦中から彼が発言していた、安全保障の問題、経済問題、移民問題、等々が日本そして米国の同盟国にとって、好ましくない方向へ進んで行くのではないだろうかと推測されるからである。
米国国民にとっては、米国第一主義、偉大な米国の復活、即ち 貿易保護主義、他国の安全保障より自国の安全を最優先するやり方の方が、耳障りよく聞こえたのではないだろうか?
特に、白人低所得者層に取っては、ポリティカル・コレクトネス(政治的妥当性)と言われることの方が逆に白人を差別するものであると取り、トランプ氏への投票に拍車をかけたのではないだろうか?
日本国に取っても、安全保障の問題、貿易問題(特にTPP)、は国の死活に関わる問題であり、実際にトランプ政権が発足したらどのように進展して行くのか?注視して行き、必要に応じて適切な対応を取って欲しいと願うのである。
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