注目のトランプ大統領と安倍首相の会談・・・初回は予期せぬ好結果
2017年2月12日(日)、注目していたトランプ大統領と安倍首相の第1回目の会談が終わった。事前のトランプ大統領の日本に対する発言、為替問題、貿易赤字、米国車の日本での販売不振、等々から、どんなやっかいな問題が提起されるのか日本側は心配していたはずである。
所が、日経コラム記事の表現を借りると、「いきなりのハグに、アームレスリング風の固い握手である。首脳会談でトランプ米大統領からどんなぶちかましがあるのか、安倍首相や日本企業トップらは戦々恐々としていたのではないか。ところが、ふたを開ければ、同窓会で旧友に再会したかのごとき接遇だった。日本側から安堵のため息が聞こえて来るようだ。」
まさにこの表現の通り、拍子抜けといった感じを受けた。会談の後、トランプ大統領の別荘へ移っての5度の食事会、18ホールのゴルフラウンド、更に2人のみで回る9ホールのゴルフラウンド、ゴルフ談義で何が話されたかは明らかでないが、まるで旧友が何年振りかに再開し、旧交を温めた感じの振る舞いであった。しかも破格の厚遇と言う中で。
日本側が最も重要視していた、米国による日本防衛の義務を定めた日米安保条約第5条を尖閣諸島に適用するということがあっさりと認められ、安倍首相をはじめ政府関係者は安堵したのではないだろうか。
そして経済問題についても、具体的な個々の問題をうんぬんすることはなく、麻生副総理とペンス副大統領による分野横断的な経済対話の枠組みを創設し、自由で公正な貿易ルールに基づく2国間と地域の経済関係の強化を議論して行くと言うことのみで終わったのである。
ここまでの成り行きをみていると、安倍首相はトランプ大統領と群を抜いて深い信頼関係を構築したのである。この信頼関係が今後どのように進展して行くのだろうか?他国を含め、世界をうまくリードして行く推進力となるだろうか?特に、EUではトランプ・アレルギーが蔓延しつつある。安倍首相の手腕を発揮する時がくるのも近いのではなかろうか?
ゴルフ談義の中身は、詳細に語られていないが、安倍首相のインタビューの端々ににじみ出た言葉から推測すると、今後いろいろな場面(例えばG7、G20、APEC、 等々)では、安倍首相がリードして他国の首脳とトランプ大統領の間を取り持つ役回りを担うようになるのではないだろうかと感じたのである。
いずれにしても、第1回目の日米首脳会談は全体像をふわっとしたベールの中に包み込むなかで終わった。具体的な、日米間の厳しい交渉ごとは、これから始まる。日本側としては、再度ふんどしを締め直して立ち向かって行ってほしいと願うのである。
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コメント
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トランプ大統領の出現によって世界情勢は大きく変わった。百獣の王ライオンは不在となった現在、今回の日米首脳会談、動物に例えると、狼(トランプ)と日本猿(安倍首相)との仲は思ったほど悪くなく「狼が日本猿によってトナカイになった」と考える。ただ、トナカイは大きな角がありまだ安心はできないが、このトナカイはロシアの白豹(プーチン大統領)に関心があり、日本猿はトナカイのそりに乗ってロシア方面に向かって歩き出した。しかし、中国には猛獣のトラ(習近平)や北朝鮮のハゲタカ(金正恩)もいて世界は危険な状態に入った。
投稿: のんびり、ゆったり、あせらずに | 2017年2月14日 (火) 17時46分