第4回WBCが終わっての感想・・・評価は“良くやった”である
3月6日(月)から第4回WBC(World Baseball Classic)がスタートした。基本的には4年毎に開催される国別野球の国際大会である。過去の日本の成績はご存じの通り、第1回、第2回 連続優勝、第3回は準決勝まで進み敗れた。日本に於ける野球は、準国技と言っても過言でないくらい人気のあるゲームである。野球は小学3年生の頃から熱中していたスポーツであり、最も好きなスポーツである。
今回の第4回WBCは、下記に示すような組み合わせで行われた。日本は、1次ラウンド プールBで東京ドームでのスタートとなった。
1次ラウンド プールBの戦いでは、日本はキューバ、オーストラリア、中国、と戦い3連勝して、2次ラウンド プールEへと進んだ。順調に行けば、プールBは勝ち抜けると思っていたが、まさにその通りとなった。
1次ラウンド プールAで予想外であったのは、韓国がイスラエル、オランダに連敗し、1次ラウンド敗退したことである。メジャーリーグ・マイナーの選手中心であるイスラエルに負けるとは思いもよらなかった。結局、プールAでは、アジア勢 韓国、台湾ともに敗退してしまった。
2次ラウンド プールEへ勝ち上がったのは、日本、キューバ、オランダ、イスラエルの4チームである。この中で、最も強敵はオランダである。その根拠は、若手現役バリバリの大リーガーを揃え、プラス日本でプレイするホームラン打者バレンティンを加えた強力打線である。
オランダ打線は、1番シモンズ(エンジェルス)、2番プロファー(レンジャーズ)、3番ボガーツ(レッドソックス)、4番バレンティン(ヤクルト)、5番グリゴリアス(ヤンキース)、6番スクープ(オリオールズ)、ここまでは非常に強力な打線で一度火がついたら止められないと言う打線である。
2次ラウンド プールEで日本は最初にオランダと当たった。予想通り試合は接戦となり、延長11回タイブレークの末に
8:6 でかろうじてオランダを破った。その後、日本は対キューバに 8:5 で勝利、そして対イスラエルに 8:3 で勝利し、プールEを1位で勝ち上がり決勝ラウンドへ駒を進めた。
2次ラウンド プールEに於ける、その後のオランダの対戦を見ると恐ろしい結果となっている。即ち、オランダ対イスラエル戦は、オランダの打線が爆発し、12:2
の8回コールドゲームでオランダの勝利、オランダ対キューバ戦は、14:1 の7回コールドゲームでオランダのワンサイド勝ちとなったのである。日本は、2次ラウンド初戦でオランダと当たり、オランダの打線が調子付く前に勝利したのはラッキーであった。
日本が、1次ラウンド、2次ラウンド共に全勝で勝ち上がれたのは、日本のチームワークの良さであると思っている。即ち、それぞれの選手がそれぞれの役割を果たし、まとまって勝利に結びつけていると感じている。
4番の筒香、5番の中田、1番の山田、大砲が大砲の活躍、ショートの坂本、捕手の小林、その他
松田、菊池、等々打撃に守備に活躍し非常に良い形でここまで来ているのである。少し、気になるのは先発の、石川、菅野、がちょっとピリットしていないことである。
3月22日(水)、準決勝へ駒を進めた日本は、米国と対戦した。結果はご存じの如く、1:2 での惜敗となった。相手に与えた2点はいずれもエラーがらみで与えた点であり、この点が少し悔やまれた。試合終了後、小久保監督が言明していた通り、選手を責められない。こういうことは、どの試合でも起こりうることであり、やむを得なかったと思っている。
降り続く雨で濡れた芝が大事な場面で日本に災いした。米国の二塁手キンズラーがコメントしていた通り、「天然芝は水が付くと、どこに跳ねるか検討がつかない。自分たちはラッキーだった。」
の言葉通り、米国はこの点付いていたのかもしれないと感じた。
それにしても米国の投手を打ち崩すことが出来なかった。打線が力負けしたのである。一方、投手は米国のバリバリのメジャー選抜軍団を良く抑えたと思っている。与えた2点は投手の責任とするには酷すぎる。従い、投手力はほぼ互角であったと感じている。
戦前から、日本は米国の先発投手が投げている間に先取点を上げる必要があると思っていた、しかしそれが出来なかった。というのは、米国は中継ぎにバトンタッチした後は、メジャー各球団のセットアッパー、クロザー、と言われる投手を惜しみなくどんどんつぎ込んでくるので追加点をとるのは非常に難しくなると思っていたからである。
まさにその通りとなった。8回裏に2死1、2塁のチャンスをつかみ4番筒香に打順が回って来た。筒香の当たりは一瞬ホームランかと思われたが意外と伸びずにライトフライに終わってしまった。相手投手の球威に押されたのかあるいは詰まったのか真相は分からない。
いずれにしても、今回のWBCで日本チームは、その実力を十分に出し切り善戦し、実力に匹敵する好結果を得たと感じている。監督を含め各選手ともそう感じているのではないだろうか。多いに楽しみを与えてくれた2週間強であった。次回4年後のWBCで頑張って欲しいと願うものである。
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