第89回選抜高校野球大会の感想・・・全く予想していない結果であった
4月1日(土)、第89回選抜高校野球大会が終了した。結果は、全く予想していなかった史上初の大阪勢同士の対決、大阪桐蔭VS履正社の対戦となり、大阪桐蔭が履正社を 8-3 で下して5年ぶり2度目の優勝を果たした。
第89回選抜高校野球大会が始まる前に、毎日新聞の販売店から、組み合わせトーナメント表をもらった。横長のトーナメント表である。
これを見た時、大阪勢は1回戦トーナメント表の左端、即ち第1日目の第2試合に履正社が日大三校と対戦、そして右端の第6日目の第1試合に大阪桐蔭が宇部鴻城と対戦する組み合わせとなっていた。決勝戦までは同じ都道府県勢同士は対戦しない組み合わせとなっていた。
昨年の秋、第47回明治神宮野球大会・高校の部で履正社は早稲田実業と決勝で対戦し
11-6 で早稲田実業を破り優勝していた。
この事から、履正社は順調に行けば、準々決勝、準決勝、当たりまでは勝ち上がるのではないだろうかと思っていた。一方、大阪桐蔭側の組み合わせには、未曾有の強打者と評されている清宮幸太郎がいる早稲田実業が入っていて、順調に行けば、準々決勝で大阪桐蔭VS早稲田実業の対戦になるだろうと推測していた。
所が、早稲田実業は2回戦で東海大福岡に敗れ準々決勝に進む事が出来なかった。大阪桐蔭は準々決勝で早稲田実業を破った東海大福岡との対戦になり、4-2
で下し、準決勝へ進むことになった。
一方、履正社は準々決勝まで順調に進み、準々決勝で盛岡大付属と当たり、8-1 の大差で盛岡大付属を破り準決勝へ駒を進めた。
準決勝は、履正社VS報徳学園、大阪桐蔭VS秀岳館、という関西勢3校と九州・熊本1校の組み合わせとなった。まだこの時点でも、履正社と大阪桐蔭が勝ち上がって決勝戦は大阪勢同士の戦いになるとは想像出来なかった。それだけ、報徳学園、秀岳館、は良い試合の流れで勝ち進んで来ていたのである。
準決勝の第1試合、履正社VS報徳学園の試合は8回終了まで、報徳学園が 3-2 でリードして9回を迎えた。1点を追う履正社は、9回に一挙4点を挙げ、その裏を1点に抑え、逆転勝ちをした。
準決勝の第2試合、大阪桐蔭VS秀岳館の試合は僅差の接戦になり、大阪桐蔭が 2-1 で勝利した。準決勝の2試合が終わるまで、大阪勢同士の決勝になるとは想像していなかったが、結果的にまさかの大阪勢同士の決勝戦になってしまったのである。
大阪勢同士の決勝戦は、どちらかというと大阪桐蔭に勝ってほしいと願った。というのは単純な理由で、かつて私が勤めていた会社のある大東市に高校があるからである。
決勝戦は、8回表まで大阪桐蔭がソロホームラン3発で 3-0 でリードして進んだが、8回裏 履正社は一挙3点を挙げ同点に追いついた。9回の表 大阪桐蔭はエース徳山に代わる代打西島が左翼へ決勝2ランをたたき込んだ。この一降りを呼び水に更に3点を追加し、一挙5点を挙げ一気に試合の流れを決めてしまったのである。
大阪勢同士の決勝戦を勝ち抜いた大阪桐蔭は、5年ぶり2度目の優勝を果たした。一方、3年ぶりに決勝に進んだ履正社は、春夏を通じての初優勝を逃したのである。
大阪桐蔭、履正社、この2校の戦いは、春は決着したのであるが、引き続き夏の大会がまたすぐにやって来る。大阪大会の予選でひょっとするとまた対戦することになるかもしれない。夏は、大阪代表は1校であるので、否が応でも予選で決着を着けなければならない。両校とも切磋琢磨し、夏の戦いでも良い試合を見せて欲しいと願うものである。
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