松山英樹・全米オープン2位・・・メジャー勝利の条件が揃っていたのだろうか?
6月18日、米国ウィスコンシン州エリンのエリンヒルズ(パー72)で行われた、男子ゴルフのメジャー第2戦、全米オープン選手権で松山英樹は終盤猛追するも通算12アンダーの276で2位に入った。
松山英樹が怒濤の逆襲でメジャー日本勢最高タイに入った後、ネットでいろいろな人のコメントを読んだ。青木功、丸山茂樹、トム・ワトソン、等々のコメントである。
いずれのコメントでも表現は違うが、近い将来メジャーで勝てるだろうというものであった。特に、トム・ワトソン氏は「メジャーで勝つための(得意な)ギアが全て揃っている」と絶賛していた。
青木功氏は、松山英樹が持つ“特殊能力”について語っていた。特殊能力に気付いたのはパットの練習に立ち会った時であるという。
即ち、「パッティングのラインを見た時の平衡感覚がものすごくいい。(芝を)パッと見たときに
『あっ、フック』、『 あっ、スライス』 って分かるって言うんだから」。
練習場の芝を見て青木氏が 「ボール1個ぐらい切れる」
と言うと、松山はすかさず 「いや、もうちょっと大きく切れる」 と返答。実際にパターで打ってみると、1個分以上切れたという。
「平衡感覚がずば抜けていると思う。だから、我々みたいにこういうこと(パターを使ってグリーンの傾きを測ること)をしない。自分で見えているんだと思う」
とコメントしていた。
松山英樹のゴルフ実力は、今更ここでうんぬんしなくても過去の実績で示されて来た。しかし、実力だけでメジャー制覇は出来ないのである。しからば、何が足りないのだろうか?
メジャーで勝つための条件と言うのは、素人判断であるが、全ての条件が揃った時にチャンスが訪れるのではと思う。その条件とは、1.実力、2.体力、3.気力(精神力)、4.判断力、5.集中力、6.時の運、等々である。
松山英樹にその条件を当てはめて見ると、実力は言うまでもなくOKである。体力についても、日本人としては非常に恵まれている、ティーショットを全力で打たなくても8割くらいの力で打って飛距離を伸ばせるのである。
気力(精神力)については、ミスが続いた時のリカバリー力として問われるが、時々大崩れして立ち直れない時があり、修養の一つの課題である。
判断力について見ると、一流選手が持つ判断力を備えていると思う。フェアウエイを大きく外した時の処理能力、パッティングのラインを読む力、等々十分である。
集中力については、今回の全米オープンで見せた、2日目、4日目、猛チャージを見ると分かる通り、集中力が高まった時の爆発力は目を見張るものを持っている。
最後、時の運であるが、メジャー制覇には欠かせない要素の一つである。今回、優勝出来なかったのは、初日大きく出遅れた事に起因していると思う。初日、74と大たたきし、トップとの差は9打と出遅れたことである。あわや予選落ちかと危ぶまれる出来であった。
こうして条件を並べて見ると、松山英樹がメジャー制覇するのは、メンタル面の充実、即ち4日間を通して気力を保つ事が出来るのかどうか? そして後は、時の運を待つことではないだろうか?次回のメジャー大会に期待したい。今年あと二つ、全米プロゴルフ、全英オープン、が残っている。頑張ってどちらかで優勝をして欲しいと願うのである。
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