第48回衆議院選挙が公示・・・選択に困る選挙になりそうだ
10月10日第48回衆議院選挙が公示された。今回の選挙も前回の選挙
(2014年12月) と同様に大義名分がはっきりしない選挙である。強いて言えば、安部首相のご都合解散である。
一つは、森本、加計、疑惑隠し問題から逃れるための臨時国会冒頭解散である。二つ目は、野党の混乱、即ち民進党から離脱者が増えだしたのを見込んで、今
解散を行えば自民党に有利に働くと読んでの解散だと見ている。
所が、その後の情勢で、小池氏 (東京都知事) が新しく
「希望の党」 を立ち上げる、これに歩調を合わせるかの如く、民進党の前原代表が 「民進党」 は候補者を立てず、「希望の党」 に公認してもらい実質 「希望の党」 に合流するという施策取ったため、政局はまさに風雲急を告げる状態になってしまった。
前原氏は 「民進党」 の全議員を公認してもらうように小池氏と交渉したのであるが、小池氏は、「希望の党」の考え方
(安全保障関連法や憲法改正を容認) と違う方々は受け入れないと明言し拒否したのである。
参加を拒まれた民進党の左派議員で副代表の枝野氏は、「希望の党」
の考え方は我々と根本的に違うと新党 「立憲民主党」を立ち上げたのである。又、参加出来なかった一部の方々は無所属で立候補する運びとなり、民進党は完全に瓦解してしまった。
この結果、今回の衆議院選挙は、「自民・公明」、「立憲民主・共産・社民」、「希望・維新」、という3極で争う構図になった。投票する側から見ると、選択肢が増えたことにより、いずれを選択すれば良いのか困る選挙になりそうである。
一つずつ選択肢を検討してみると、現在の与党である
「自民・公明」 グループは、安倍政権のおごりから端を発した 森本、加計、問題にきちんとした決着が着けられていないことから、かなりの有権者が逃げ出すのではないだろうか?と見ている。
下手をすると、「自民・公明」 グループは過半数ぎりぎりまで落ち込む、あるいは過半数取れないことも想定される。こうなると安倍首相の進退問題に発展し、止めざるを得なくなることも起こり得るのではないだろうか?例え、「自民・公明」
グループがどこかと連立で政権を維持することになった場合、次の首班指名は誰になるのだろうか?
私は以前から、安倍首相が退陣した場合、次の最適任者は石破茂氏ではないかと思っていた。是非、一度首相をやってみて欲しいと思っている。石破茂氏は非常に慎重居士である。物事に対する考え方が理路整然としている上に、軽率な判断をしない、更に安全保障問題について言えば、トップランナーである。
次の選択肢である 「立憲民主・共産・社民」 についてみると、このグループは基本的に私の考え方・主義・主張と相容れないグループであり、選択の俎上にのらない。
3番目の選択肢である 「希望・維新」 グループの取捨選択が問題である。維新については、前回の選挙の時
投票した政党であり、今回 公約が変わったのは、消費税増税凍結と既存原発のフェードアウトである。原発については、使用済み核燃料の最終処分がクリアになっていない状態では、期限を切って止める方向に持って行かざるを得ないと思っている。
問題なのは、希望の党代表 小池氏の政治姿勢である。一つ目は、東京都知事でありながら、知事の仕事をほったらかしで国政にのめり込んでいること。早くも都民ファーストの議員から造反が出ている。二つ目は、希望の党の首相候補を決めていないこと、選挙結果を見た上で
「奇策」 を考えているのではと疑われる。三つ目は、まるで自分が 「女王」 であるかのような振る舞い、側近の意見を聞こうとせず、全て自分の意見を押し通している。
小池氏の発言・行いを見ていると、自分がキングメーカーであるという態度が露骨に見える。このような状態で政権を任せれば、鳩山氏が政権を取った以前の民主党のような状況に陥るのではと懸念される。果たして、「希望の党」
をまっとうな保守勢力と判断して良いのだろうか?「策士、策におぼれる」 ことになりはしないか?と心配される。
幸い、維新と希望は選挙協力で、お互いに大阪と東京では候補者を立てない。従い、私の選挙区でも希望の候補者はいないので、自然に選択肢は狭まり、維新か自民かの選択になると思っている。どちらにするかは、じっくり途中経過を見た上で終盤に決めたい。
果たして、10月22日の投票結果はどうなるのだろうか?前代未聞と言える複雑な選挙になり、興味津々である。皆様はどう推測されているのでしょうか?
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