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2017年12月 1日 (金)

横綱・日馬富士・暴行問題に関する雑感・・・意外な進捗に驚く

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1025日、横綱日馬富士は巡業中、鳥取市内の飲食店でモンゴル人力士の後輩、貴ノ岩を殴るという暴行事件を起こした。最初、このニュースを知った時は、角界に於ける暴力事件がまた起きたのかと冷ややかな目で見ていた。

日馬富士が酒に酔って、暴力を振るい後輩を痛めつけたのだろう、横綱でありながらその品位・品格もあった物ではない、横綱審議会はかなり厳しい処分を科すだろうと思っていた。

所が、事件の進捗が意外な経過で進んでいる事を知り更に驚いた。即ち、暴行を受けた貴ノ岩の師匠である貴乃花親方が、自分が所属する日本相撲協会の理事で有り、巡業部長で有るにも関わらず、相撲協会には一切届けを出さず、警察に先に被害届けを出していたのである。

相撲協会側は、警察から問い合わせが来るまで事件が起きていることを知らなかった。従い、協会の危機管理委員会は事件を調査することすら出来なかった。警察からの連絡を受けて、初めて危機管理委員会が動き始めたのである。

危機管理委員会が動き始め調査を開始、事件現場にいた力士で九州場所に出場していなかった力士からは順調に聞き取りを進める事が出来た。

所が、被害者である貴ノ岩からも事情聴取を行おうとし、師匠である貴乃花親方に了解を取ろうとしたのであるが、貴乃花親方は貴ノ岩の体調不良を理由に聴取を拒否、理事長の再三の依頼に対しても受け入れなかった。

従い、危機管理委員会としては、被害者側の事情聴取が出来ず、事件の解明出来ないままとなっている。この事に対して、横綱審議委員会は調査と早期解決を望む協会の協力依頼に応じない貴乃花親方の姿勢について、「理事の立場で、協会全体が進めることに対し、ぶち壊す動きをしている不可解である」とコメントしている。

何故、ここまで貴乃花親方が不可解な言動を繰り返すのか?理解に苦しむ。相撲協会の理事であるからには、協力して一刻も早い解決に努力するのが、当たり前であると思うのであるが、何か腹に一物でもあるのか協力を拒み続けている態度は理解出来ない。

日馬富士の暴行問題よりも、貴乃花親方の非協力的な態度の方が大きく取り上げられ、日馬富士の暴行問題を更に複雑化し、この問題をニッチもサッチ行かない状態に追い込んでいると感じた。

日馬富士の後の引退会見で分かったことであるが、事件直後 日馬富士と貴ノ岩は一時仲直りし、握手をして和解していたと明かし、ここまで大きな事件となるとは思っていなかったので、九州場所に出場したと言っていた。

しかし、事件に対する報道は日増しに拡大して行き、事件の解明が進んでいないのにも関わらず日馬富士の心に重くのしかかり、精神的ダメージを与え、進退を瀬戸際まで追い込んで行った。

そして、遂に番付編成会議の日(1129日)に自ら引退届けを出すに至った。日馬富士は既に日本に帰化する意向を固め、具体的な手続きを進めている最中だった。周囲には、将来は親方として部屋を持ち、後進の指導にあたる構想も漏らしていた。

20009月に16歳で来日して以来、17年間一生懸命積み重ねて来た物を、自身の愚行により、一瞬にして全てを失ってしまった。“覆水盆に返らず” という結果となり、悔やむに悔やみきれなかっただろうと推察する。

日本相撲協会の定例理事会が1130日行われた。注目の貴乃花親方も出席した。日馬富士の暴行問題に絡む貴ノ岩の聴取については複数の理事から詰問されたようであるが、頑強に拒み続け、警察の捜査が終わった段階で協力することで折れたようである。

一方、巡業部長を務める貴乃花親方が冬巡業に帯同しないことが決められた。広報部の春日野部長が代理を務めることになった。建前としては、暴行問題の真相究明を優先することが理由だが、事実上の “処分” であると感じた。

12月上旬と見込まれる日馬富士の書類送検後、貴ノ岩の事情聴取が行われる。そして、1220日に臨時の横綱審議委員会と理事会を開き、危機管理委員会の最終報告を受けることで年内決着する見込みである。横綱審議委員会の見解がどのようなものになるのか?注目して見て行きたい。

貴乃花親方の奇行に関しては、反撃を許さない決議も行われたようである。即ち、「日馬富士暴行問題に関する決議」では「すべての理事、監事、協会員、職員が結束して協力し合う」 との文言が入れられた。これを “最後通告” として今後相撲協会は貴乃花親方に対して毅然たる態度で臨んで行くことになるだろうと推測する。

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コメント

 貴殿のご意見の通りと思います。この度の一連の報道を見て、日馬富士の人柄が分かってきました。一部のテレビでは日馬富士が一方的に悪く、貴乃花(貴乃岩)は悪くないように報道しておりますが、私はそうは思いません。
 また、横綱白鵬の態度も問題になっていますが当然と思いながらも40回も賜杯を手にした大横綱であることも認めなければなりません。
 テレビの会見で、伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)が見せた無念の様子には、同情します。

 貴乃花親方が相撲協会のNo.3の立場にいながら、あのような振る舞いをするのは理解に苦しみます。

 三役以上に、モンゴル出身の力士が多く、「モンゴル大相撲日本場所」のような気がします。強い日本人力士の誕生を望みますね。

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