「緊急事態宣言」発令後2週間強が経過・・・効果が出始めているのだろうか?
4月8日に政府が「緊急事態宣言」を発令してから既に2週間と3日が経過した。感染拡大縮小に対する効果は出て来ているのだろうか?効果が出てくるどころか横ばいあるいは若干増加の傾向が続いている。
専門家会議のメンバーが指摘しているように「人と人の接触を8割くらい減らすように」との進言が達成出来ず、5割~6割程度であるからからなのだろうか?地方ではこれよりもまだ少ない4割~5割程度である。
東京都の小池知事は、今日(4月25日)から5月6日迄をステイホーム週間と名付け、外出を自粛するように要請を出している。5月6日迄待って効果を確認することになるだろうが、果たして良い結果が得られるのだろうか?
こうした中で大阪府を取ってみると、人と人の接触は7割強の達成率である。この結果、ここ2~3日の感染率はピーク時から約半減してきている。これが本物でこの推移を維持しかつ縮小傾向に向かって行くのだろうか?淡い期待をしている。
今、問題になっているのが、コロナ検査の機能不全である。PCR検査の体制が感染者の拡大に追いつけず、検査の実施が滞っており、発症から陽性が確定するまで1週間と長期化しているのである。
陽性反応の遅れは、重症化リスクを高めるほか、潜在的な感染者と他者との接触機会を増やしかねない。以前から指摘している通り、検査体制の強化は喫緊の課題である。クラスター(感染者集団)潰しを重視しすぎて検査体制強化が後手に回っている。
前回のブログでも述べていた通り、安倍首相は1日当たりの検査数を2万件に増やすと言っていた。しかし、4月中旬以降PCRの検査実施数は全国で1日当たり8,000件前後である。設備、人材、資金、等々をもっと増やし本腰を入れて行かないと問題解決に結びつかないのではと思っている。
4月15日、京都大学病院は院内感染予防の視点から「無症状であっても公費でPCR検査を受けられるようにすべきだ」との声明を出している。
実際に現在の日本の検査数はどの位なのか、他国と比較したグラフを下図に示す。
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