「勝負の3週間」・・・新型コロナウイルス抑制は出来るのだろうか?
11月中旬から新型コロナウイルスの第三波が襲来してきている。政府が集中的に新型コロナウイルス対策を行うと宣言した11月25日から「勝負の3週間」が迫って来ている。
ここまでの成果を見ると全く上がってない。それどころか感染者数が過去最多を更新するばかりである。「勝負の3週間」とは何で勝負するつもりであったのだろうか?
大阪市、札幌市、へのGo To トラベルの一時停止、飲食店に対する時間制限、等々の対策のみで「勝負の3週間」とは片腹痛い、対策内容があまりにも貧弱すぎてよく言えたものだと思う。
感染者の数は、先週末から一気に増加してきている。東京都では600人/日超、大阪では500人/日超、日本全国では3000人/日超、となって来ている。
東京都の数値を見ると、AIの予測値に対して2倍の値を示している。分科会の尾身滋会長は、「医療機関はもう、通常の医療とコロナ感染の医療を両立することは困難になっている」と述べ、医療崩壊への危機感をあらわにしている。
分科会は再三にわたって感染対策の強化(Go Toトラベルの一時中止)を政府に提言して来ている。政府側の担当者は分科会の意見を尊重しようとしているけれども、菅首相がその気にならないものだから皆手を焼いている。
経済回復に軸足を置く菅首相は、肝いり政策を譲る気は無く、引き続きトラベル事業を推進する姿勢を鮮明にしている。有識者の警鐘を無視して感染状況が悪化すれば、政権に対する世論の批判は高まるのは必至である。
12月12日の毎日新聞の世論調査では、菅内閣の支持率は40%で、11月7日に行った前回調査の57%から17ポイント下落している。不支持率は49%(前回36%)で、菅内閣発足後、不支持率が支持率を上回ったのは初めてである。
政府が緊急事態宣言を再び発令すべきだと思うかとの問いには、「発令すべきだ」は57%で、「発令する必要はない」は28%、「わからない」は15%だった。
現在感染者は全国的な広がりを見せ、特に東京都の重傷者向け病床使用率は55.0%、大阪府の重傷者向け病床使用率は57.9%、でステージ4基準をオーバしている。
いずれにしても当面の対策としては、主要都市への「Go To トラベル」、「Go Toイート」、を一時停止、そして全国的な不要不急の外出自粛、等々を実施すべきである。来年の1月初旬頃まで続けるべきである。
当面の対策でも効果が出ないようであれば、緊急事態宣言を再び発令するのもやむを得ない。
新型コロナウイルス 勝負の3週間
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