東京2020オリンピック(五輪)終了・・・光と影についての雑感
2021年7月23日、東京五輪が開幕し、8月9日閉会式が行われ無事17日間の日程を終了した。今回の五輪は新型コロナウイルスが日本中に蔓延拡大をし続ける異例の中で行われた。
開催前には、開催中止or延期、と言う世論が60%以上占める中関係者の強い意向で開催にこぎ着けた。開催スタート時「ポジティブ」な意見の人は10%、「ネガティブ」な意見の人は33%、であった。
所が、大会が進むに連れて「ポジティブ」な人の比率が増加し、「ネガティブ」な人の比率が減少して行き、7月30日辺りで逆転し、8月5日時点では「ポジティブ」な意見の人が33%となった。添付しているグラフ参照。
これは、競技が進むにつれて日本国内の選手の活躍が目立ちはじめ、過去最高のメダル獲得数を記録し始めた事に起因していると思われる。
一方で海外は日本以上に盛り上がっていた。調査によると、米国、英国、中国、フランス、で東京五輪に「ポジティブな意見」を聞いた人の割合は、日本を上回る40%台まで上昇していた。
私が感じた変化への兆しは、26日行われた卓球の新種目、混合ダブルスの決勝で、水谷隼、伊藤美誠、ペアが最終ゲームまでもつれる接戦の末に、最強である中国ペアに逆転勝ちし金メダルを獲得したことである。
前日の準々決勝で、ドイツペアを相手にマッチポイントを7度しのいで勝利、準決勝では世界ランキング1位の台湾ペアを下して決勝に臨んでいたのである。
次に注目したのが、野球の試合である。一次リーグ(グループA首位)日本、一次リーグ(グループB首位)米国、は直接準々決勝に進み、8月2日に対戦した。この2チームは銅メダルが確定していた。
日本対米国の準々決勝で日本は、9回裏に入って時点で5:6で負けていたが9回裏に1点を入れ同点とし、タイブレーク式の延長線に入った。10回の表米国を0点に抑えるとその裏日本は、捕手甲斐拓也のタイムリーヒットで勝利した。
そして、日本は準決勝に進んだ。準決勝の相手は、ノックアウトステージでドミニカ共和国、イスラエルを連破した韓国と当たった。ここでも日本は宿敵韓国を5:2で破り決勝へ進んだ。
決勝戦は、敗者復戦3回戦で韓国を破った米国が相手に決まった。日本(侍ジャパン)は、先発・森下が5回無失点の好投、その後は、千賀、伊藤、岩崎、栗林、と繋いで無失点に抑えた。
一方、打線は村上が3回裏にソロホームランで1点を先制、そのまま迎えた8回には、吉田の安打に相手のエラーが絡み貴重な追加点をあげて勝利に結び付けた。接戦を制した日本(侍ジャパン)は全勝で悲願の金メダルを獲得した。
野球の試合を通じて感じた事は、20代前半の若い選手の活躍であった。日本のエースと目された田中将大の存在が若手の投手の影に隠れて目立たなかったのも時代の流れであると感じた。
五輪の成功でこれを主導した菅総理の評判もウナギ登りに上昇するかと思いきや全くそうならなかった。これは、五輪だけでなく同時に進んでいた新型コロナウイルス感染拡大に歯止めがかけられなかった事も要因の一つである。
五輪が新型コロナウイルス感染拡大に影響を与えたかどうかについは、バブル方式のお陰でほとんど影響を与えなかったと思われる。選手のワクチン接種率81%、PCR検査は原則毎日、陽性率0.02%、医師のべ7,000人対応、等々のデータが示している。
五輪終了後の内閣支持率を見ると、読売新聞、朝日新聞、JNN、NHK、いずれも過去最低を記録した。特に、NHK、朝日新聞、は30%を切る内閣存続が危ぶまれる値を示している。
これは、菅総理の基本的な資質に問題があると見ている。総理大臣としてのリーダシップがない。発信する言葉に全く説得力がない、周りの空気が読めない、記者会見でやらせ質問、原稿の読み飛ばし、等々上げれば切りがない。
東京2020オリンピック(五輪)開催前は、新型コロナウイルス感染拡大に影響を及ぼすのではないかと開催を中止or延期すべきであると感じていたが、五輪への影響は軽微であり、五輪は結果良しで終了した。
東京2020オリンピック(五輪)での日本選手のメダル獲得数は、金27個、銀14個、銅17個、合計58個であり、今後この値を更新するのは何時になるのだろうか?私が生きている間には来ないだろうと推測している。
東京2020オリンピックへの評価
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