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2021年9月 6日 (月)

菅首相万策尽きて遂に退陣へ・・・追い込まれてやむを得ずの結果

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2021年9月3日、菅首相は自民党臨時役員会で総裁選への不出馬を表明した。前日まで時期が来たら当然立候補すると表明していたが、急転直下不出馬を表明した。表明せざるを得ない状態に追い込まれ、やむを得なかったのである。

新型コロナウイルス対策が思うように進まず、世論調査をする度に評価を落とし、喫緊では30%以下まで落ちていた。そして、8月22日に行われた横浜市長選挙で支援する小此木氏が立憲民主の山中氏に大差で敗れ、菅首相では選挙を戦えないと言うイメージを党員に与えてしまった。

最後、決定的なダメージを与えたのは、岸田氏が総裁選への立候補に当たって表明した、自民党を改革するとして出した案です。即ち、党役員の任期を1年毎とし連続3期までとし権力の集中と惰性を防ぐと言うものです。

これは、既に連続5期務めている二階幹事長の交代を示唆するものであり、菅首相はすぐに反応し近々党役員人事と小幅な内閣改造を行う事を表明しました。

所が、党役員人事を行うため意中とする人物を選ぶため、領袖である方々に打診したところ、良い返事が得られず行き詰まりました。これにより、9月6日に行うとしていた役員人事が出来なくなりました。

その前に、党役員人事を行った後に解散をちらつかせていたのですが、これも領袖と側近と言われる方々に反対され出来なくなりました。即ち、総理の専権事項である解散権の行使も、党役員人事も出来なくなった訳です。

菅総理が情勢を打開し、総裁選を有利に進めようと考えていたことが悉く上手く行かず万策尽きたのです。

菅総理については、今年の年頭所感で総理としての資質について疑問を抱いていました。特に、総理に就任してから3ヶ月間記者会見が行われず「コミュニケーション能力」に問題があることがわかった事です。

その後に行われた数々の記者会見に於いても説明に苦慮し、国民に意思を上手く伝えられなく、失望感を与えていました。挙げ句の果てに、やらせ質問を行うと言う、体たらくな事が判明し失望に輪をかけました。

就任直後、日本学術会議から推薦された会員候補者6名の任命を拒否する前代未聞の判断を下しました。理由については「総合的・俯瞰的」と述べるだけで拒否の理由を明確にしなかった。これは推測であるが、自分自身が批判されるのを恐れて人事権の行使に踏み切ったのではないか?と思っています。

いずれにしても、菅総理は総理として最も必要とされる「コミュニケーション能力」に問題があるうえに、側近の意見を聞かず独断先行、周りの空気が読めない、人事権で恫喝する政治スタイル、等々史上最低の総理大臣であったと評価しています。

次の総裁選挙は、9月17日公示、9月29日投開票の日程で実施される。候補者は未だ決定していませんが、多数の候補者が出て、政策論争を戦わせる選挙となることを期待しています。

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