2023年 年頭所感
新年明けましておめでとうございます。2023年(癸卯・・みずのと・う・・)が皆様にとって良い年になることをお祈申し上げます。 今年も、このブログご指導、ご鞭撻の程、よろしくお願い申しあげます。
2008年にスタートしたこのブログも昨年末で15年が経過し、訪問者の数も8万6,800件を越すに至りました。これもひとえに皆様方のご支持・ご支援のお陰であると感謝致しております。
今年は、数え年で81歳になりました。今年の誕生日が来ると満80歳を迎えます。ここまで長生き出来るとは思っていませんでした。数々の重病を乗り越えての到達であり、自分自身に感謝している次第です。
新型コロナウイルスの第8波が現在全国で広がりを見せていますが、ワクチンの接種状況が進んでいることから重傷患者・死者が以前ほど多くなく大きな話題になっていません。しかし、まだまだ油断を許さない状況下にあると思います。
現在の感染状況から見て第7波のピーク時(26万人)を超す可能性があると思っています。大阪府は2022年12月26日から感染拡大を受け、独自基準の「大阪モデル」で非常事態を示す「赤信号」の点灯を決めました。
このまま増加の傾向が続くようであれば2023年1月中には第8波のピークに到達するのではと予測しています。
先日(12月16日)日経夕刊に載っていた記事によると、米科学誌セルは米国内で流行するオミクロン派生型「BQ.1」「XBB」は既存のワクチンや抗体薬では感染予防が難しく「深刻な脅威になる」と指摘する論文を発表しました。
オミクロン派生型にも対応する新型ワクチンを接種した人をサンプルに、感染や重症化に対する効き目を調べた。抗体薬については英アストラゼネカ製「エバシェルド」や米イーライ・リリーの「べブテロビマブ」を対象にしたが、どちらも「完全に効果がなかった」と指摘しました。
研究結果として「オミクロン派生型によって感染の突破や感染を繰り返す人が増える可能性がある」と強調しています。一方でワクチンは「感染予防の効果が低いものの、オミクロン派生型に対しても入院や重症化は予防でき、後遺症のリスクを和らげる可能性がある」とも指摘しています。
中国政府は12月7日に新型コロナウイルスを封じ込めるための厳しい「ゼロコロナ」政策を大幅緩和を発表しました。しかし、緩和した後もコロナの流行は続いており、一部の病院には患者が殺到し、薬局では薬の売り切れが続出している状況です。
一部の専門家は、今後数ヶ月で中国の人口の60%が感染すると予想しています。これは世界の全人口の10%に相当します。さらに200万人以上の死者が出る可能性があると予測しています。
ここで話題を変えますが、日本経済研究センター12月14日 米中のGDP見込みを発表しました。それによると中国のGDPが米国を逆転しないとの試算になっています。2021年の発表では2033年に逆転すると予測していました。
ところが今年の発表では、新型コロナウイルスの封じ込めを狙うゼロコロナ政策の余波や、米国の対中輸出規制強化で中国の成長率が下振れする、長期的には人口減少による労働力不足も足かせとなる、等々の理由からです。
新型コロナ流行初期の2020年の予測では、中国が感染の早期封じ込めでいち早く経済の正常化に着手した結果、2028年にも米中逆転が起こるとの推計でした。
2021年の予測では中国政府によるIT規制の強化が技術革新を阻むと想定し、逆転時期は2033年にずれ込んでいました。
2022年の最新予測は、中国経済の成長率がさらに下振れする内容となっています。30年代の実質成長率は3%を割り込み、35年は2.2%まで鈍る。名目GDPでみた経済規模は米国に少しずつ近づくが、35年時点でも米国の87%にとどまるとの見込みです。今後の推移を見て行く必要があると思います。
ここからは、今年注目する話題(政治・スポーツ、等々)を取り上げます。
第1は、ロシアによるウクライナ侵攻です。2022年2月24日に侵攻開始してから既に10ヶ月過ぎ11ヶ月目に入っていますが侵攻が終わる気配は全く見えません。
この侵攻は、ロシアによるウクライナの領土略奪であり、一方的にロシアに非があります。ウクライナ侵攻の前、2014年にクリミア半島を力で制圧し、2018年5月にロシア本土とクリミア半島を結ぶクリミア大橋の道路部分が開通しました。
ロシアは過去から力による領土略奪を繰り返してきました。日本の北方領土もその一つです。
ウクライナは自国の領土並びにインフラをミサイル攻撃でさんざん痛めつけられていますが、個々の戦いではロシアを圧倒し自国領土を少しづつ取り返して来ています。
現在の情勢ではウクラウナが優勢であり、ロシアも和平交渉に舵を切ろうと言う話もちらほら出てきています。とにかく早く和平交渉を開始して戦争終結が進むことを願う次第です。
ウクライナのゼレンスキー大統領が求める和平交渉の前提は、1.ウクライナ領土の保全の回復、2.国連憲章の尊重、3.戦争による全損害の賠償、4.全ての戦争犯罪人の処罰、5.二度と(侵略)しない保証、等々であり、ロシア側にとっては受け入れがたい内容です。
今後、和平交渉の話がどう展開して行くのか目が離せない状況です。
第2は、中国と台湾の関係です。
中国は台湾を自国の一部であり、一国二制度のもと中国へ取り込もうとしています。しかし、台湾は自由、民主主義、法の支配、と言った自由主義諸国と同じ政治体制であり、蔡英文総統は安易な妥協はせず自由主義体制を守ろうとしています。
ところが、習近平主席は話し合いで物事が解決出来ない場合、武力で台湾を屈服させようとしています。昨年の8月米国の下院議長であるナンシ・ペロシ氏が台湾を訪問し、蔡総統と会談をしました。
ペロシ氏は、蔡総統と総統府で会談し、台湾を「自由を愛する全ての人にとってのインスピレーション」と呼び、「世界は民主主義か独裁主義かの選択を迫られている。台湾の民主主義を守るという米国の決意は揺るがない」と述べた。
蔡総統も同様に、双方のパートナーシップをたたえた。そして、台湾は「米国の信頼できるパートナー」であり続けているとした。蔡氏はまた、台湾が「意図的に高められた軍事的脅威に直面している」とし、「台湾は後に引かず、自衛力の強化に全力を尽くす」と付け加えた。
中国の王毅外相は、即座に声明を発表。ペロシ氏の台湾訪問は「公然たる政治的挑発」と呼び、「一つの中国の原則に著しく反し、中国の主権を害するものだ」とした。
そして、「米国は、中国の偉大な再統一の邪魔をやめなければならない。台湾は中国の不可分の一部だ」と主張した。中国は台湾への砂の出荷停止や、台湾からの一部の果物や魚の輸入停止などの規制措置をとった。
中国はまた、ペロシ氏の到着から1時間もたたないうちに、人民解放軍が台湾周辺の空と海で今週末、実弾軍事演習を実施すると発表。この措置で一部の実弾が日本のEEZ内に着弾した。
この実弾軍事演習によって台湾への実力行使が行われた場合、一気に日本も何らかの形で紛争に巻き込まれる危険性がある事を感じさせられた。この件も今後継続して注目して行く必要があります。
第3は、お膝元の岸田内閣です。
昨年、岸田内閣が発足してから順調に足取りを伸ばして来ました。昨年の7月参議院選挙があり、自民・公明の与党は過半数の125議席を上回る146議席を獲得しました。
この結果、次の総選挙がある迄の3年間は、岸田内閣は安泰であると言うマスコミの評価が下りました。
ところが、参議院選挙直前に安倍元首相が銃撃されて亡くなり、銃撃を行った犯人は旧統一強協会に母親が目に余る献金を行ったため家庭が破壊されたと、旧統一教会を目の敵との供述を行った。
自民党と旧統一教会との関係が指摘され、自民党は所属国会議員と教団の関わりを巡る調査結果を公表しました。多くの議員が選挙絡みで何らかの関わりを持っている事が判明しました。
7月14日、岸田首相は即座に銃撃を受けて亡くなった安倍晋三元首相の国葬を発表しました。国葬を行うと言う重大決断を国会の議論なく閣議決定で行ったため後々の世論の反撃を受ける事になった。支持率も下がった。
選挙後の内閣改造も旧統一教会絡みの閣僚がいたことが、10~12月の2ヶ月間に4閣僚が辞任するドミノの引き金となり、支持率を下げる項目になった。
政府は覇権主義的な動きを強める中国と、過去に例のない頻度で弾道ミサイルを発射している北朝鮮、そして国際秩序を揺るがすロシアなど、日本を取り巻く安全保障環境が急速に厳しさを増している事を背景に国の安全保障の見直しを行った。
12月16日、日本政府は「国家安全保障戦略」 「国家防衛戦略」 「防衛整備計画」 の3つの安保文書改訂を閣議決定し、約70年ぶりに安保戦略の根幹を大幅に修正した。
防衛費増額に伴う財源論議について、首相は法人税など増税論を掲げている。増税を行うのであれば、その前に選挙を行い国民に審判を仰ぐ必要があるとの見解も出てきている。
岸田政権にとって2023年は前途多難な年になりそうな予感がします。
第4は、今年3月に行われるWBCについてである。
WBCには、現役の第リーガである大谷翔平、ダルビッシュ有、等々も参加見込みであり、日本の優勝も期待出来る。
1次ラウンド、プールA 参加国: 「台湾」 「オランダ」 「キューバ」 「イタリア」 「パナマ」、
日程: 3月8日~13日、会場: 台中インターコンチネンタル野球場(台湾)
プールB 参加国: 「日本」 「韓国」 「オーストラリア」 「中国」 「チェコ共和国」
日程: 3月9日~13日、会場: 東京ドーム
プールC 参加国: 「米国」 「メキシコ」 「コロンビア」 「カナダ」 「イギリス」
日程: 3月11日~15日、会場: チェイス・フィールド(米国)
プールD 参加国: 「プエルトリコ」 「ベネズエラ」 「ドミニカ」 「イスラエル」 「ニカラグア」
日程: 3月11日~15日、会場: ローンデポ・パーク(米国)
準々決勝ラウンド
準々決勝 1 プールA 1位 : プールA 2位 プールB 1位 : プールB 2位
日程: 3月15日~16日、会場: 東京ドーム(日本)
準々決勝 2 プールC 1位 : プールC 2位 プールD 1位 : プールD 2位
日程: 3月17日~18日、会場: ローンデポ・パーク(米国)
決勝ラウンド
準決勝1 勝者 : 準決勝2 勝者
日程: 3月21日 会場: ローンデポ・パーク(米国)
以上が、今年注目する話題(政治・スポーツ、等々)です。その他、日本のプロ野球、ゴルフ、相撲、等々については適時取り上げて行きたいと思っています。本年もこのブログ宜しくお願い申し上げます。
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