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カテゴリー「ファンド」の記事

2014年7月 1日 (火)

終活・・・海外ファンドを終息さす時が来た

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終活の一般的な定義は、人生の最終章をよりよく生きるため、葬儀や墓、遺言遺産相続などを元気なうちに考えて準備することである。それをスムーズに進めるための手順書としてエンディングノートなるものが考案され発売されている。

終活を行うことによって、自分の家族、周囲の人々、関係する組織、等々に余分な迷惑、余分な手間暇をかけないようにすることである。そして、ハッピエンドを迎えることである。

しかし、私にとっての終活とは、一般的な定義に言われるような項目を実施することも含まれるが、いの一番に行わなければならないことは、私自身でないと処理出来ないことを行うことである。

それは、描いた夢を追求する活動として行って来た海外ファンドへの投資を終息させることである。私のホームページで述べているヨーロッパのファンドへの「投資活動」を全て終わらせることである。ライフワークの一つとして進めて来たつもりであるが、急性心筋梗塞のような明日をも知れない自体が発生したとき、これを誰が処理してくれるのだろうか?誰も処理してくれる人はいないのである。

この点を私の身内から指摘され、重い腰を上げ退院と共に、全てのファンドを処分する決心をし、売却手続きに入ったのである。即ち、「描いた夢を終息さす時が来た」 のである。この先、どれだけ長く生きれるか分からない状態で継続することは出来ず、ライフワークといえども一足先に終息 さす時を迎えたのである。

今回、処理するに当たり時価がどうのこうの言わずに成り行き任せで早急に売却することを最優先し、約2週間位で決着させようと思っていたのであるが、意外と時間がかかり最終決着まで約5週間強を要したのである。5月25日に、リダンプション申請書を送り、全ての入金確認が出来たのが、本日7月1日である。

やはり、海外のファンドをエージェントを通さず独力で取引を行うには、それなりの労力(先方とのやり取り)が必要であり、人には勧められないな!ということを実感した次第である。しかし、無事処理出来、終活の一つが完了、ひと安心したのである。

今回売却したファンドは、2004年4月と2006年1月に投資したファンドである。途中、2011年1月に約1/5を売却したが、約8年~10年以上保持していたのである。当初の目論見では、年平均利回り20%以上(ファンドの過去のトラックレコードから判断)、20%の複利で10年以上継続すれば元金は5倍に増えると 「捕らぬ狸の皮算用」 をして投資したが、結果はその通りにならなかったのである。

投資してから4年半位は期待通り、年平均リターン20%前後で推移していたのである。所が世の中、「先の変化までは読むのは難しく」、2008年9月15日国際的な金融危機リーマンショックが発生したのである。

リーマンショック金融危機の際、各国が大規模な金融支援や財政出動による景気対策をした結果、かなり財政赤字を膨らませてしまい、その国が発行している国債の信用度が下がり、債務不履行に陥るのではないかという国債暴落危機(ソブリンリスク)が広がったのである。

このソブリンリスクは、ギリシャから始まってアイルランド、ポルトガル、イタリア、スペイン、等々ヨーロッパの国々に広がり収束するまで数年かかり、2012年頃まで続いたのである。

お陰で、順調に推移していたファンドの伸びも、リーマンショック後はほぼ横ばいとなり、回復の兆しが見えていない。このことが、売却を決心した一つの要因にもなっているのである。

参考までに、今回売却したファンドのパフォーマンスグラフを添付します。下記文字をクリックすると見ることが出来ます。

Man AHL diversified Plc パフォーマンスグラフ

2009年1月 3日 (土)

創造的破壊

今、世の中不景気のまっただ中である。昨年吹き荒れた米国のサブプライムローン嵐に端を発した世界同時不況である。百年に一度の不景気と言われている。日本で運営されているファンドもほぼ全部大幅下落となっている。

 こうした下落相場が続く中でも、先を見越して手を打つファンドマネジャーが運営するファンドは健在である。私が信頼するマン・インベストメント社のマネジャーが運営するあるファンドは、サブプライムの影響を受けて昨年9月に約10%強下げたが、すぐに回復基調に戻り昨年末には、サブプライムの影響を受ける前の最高値を10%強超す市場最高値をつけている。

 更に、下の新聞記事に述べられているチェイノス氏が率いる空売り専門のファンドも大きな利益を上げている。株価急落のたびに空売りは批判されるが、きちんとしたルールに基づいて行われている以上批判するのはおかしい。空売りが悪であるというのであれば、禁止すれば良い。空売りを禁止すれば当然株の取引事態が減少し売買代金が大幅にダウンするだけのことである。証券取引所を含め関連する証券会社の売り上げ/利益も落ちるだけのことである。

 空売りといえども利益を上げるのは、至難の業である。空売りであれ何であれ、ファンドを率いて利益を上げようとするのであれば、それなりの市場分析力と経済全体がどう動いて行くのか見極め先手を打って行く洞察力が必要であるチェイノス氏は3年前に「創造的破壊」という仮説を立て、この方針に基づき進めて行き、不景気下でも利益を上げているのである。

 創造的破壊とは、「古き物を破壊し新しきものを創造して、たえず内部から経済構造を革命化する産業上の突然変異」である。従い、企業は景気が良かろうが悪かろうが絶えず開発投資を続けイノベションを生み出して行くことが求められる。景気が悪いときには特により重要なファクターである。

 ファンドに投資しようと思えば、運営するマネジャーにこうした市場分析力と洞察力があるかないかを見極めることが重要である。そして一度決めたら、短期的変化に一喜一憂することなく長期(5~10年単位)でまかせることでる。これが私の投資スタンスである。

                             
2008年12月30日 日経記事

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